少女たちの空島の旅々

千遥十流

朱雀烈炎空島編

プロローグ

 空島とは、物語の中でしか登場しない、存在しない事象であり、現実には存在しかない。

 しかし、それを出現させたり、存在させたりするのは、物語である。



 伝説によると、長い時間前に、または西暦100年、空島が突然現れたと言われていく。

 空島は、雲から土地や動物、植物、建物を作り出すものではではない。分裂し、崩壊し、空に浮かんでいくのが大地だ。

 4つの土地が崩壊して空に浮かんだ、つまり5つの空島である。

 もともと4つの超大型土地は、四国の所有物だった。但し、土地は地面から分離され、土地はそれらに属していかない。

 四国はエタニア、ドンロン、ブリタニア、アイスシティだ。

 当時の四国は、この空島の不思議な出現に興味を示さず、むしろ無視していた。

 ───我が国を脅かさない限り、我々は脅かさない。我々に戦争をしない限り、我々は倍返しをする。それは、当時の四大国が言っていたことと同じだ。

 この四カ国以外にも、もちろん他の国もある。

 領土を失って空島この事になったことは、他の国とは何の関係もない。

 でも、150年後、この発言はある人物によって覆された。

 ある人物の名はアベルロン・ジンジャー、科学者である。

 彼女は空島の出現と島中の生物、環境の変化に強烈な好奇心を持っていく。

 そこで彼女は決断した────

 ───あたしは空島に行くことにし!

 この発言は四国に大きな衝撃を与え、彼女は当時の四国の決定を無視したとして強く非難された。

 もちろん、科学者にとって好奇心は何よりも大切なもので、四国の王が知らないうちに、彼女は一人で飛行船を操縦して空島に向かった。

 30年後、彼女は飛行船で空島から降りてきた。

 突然姿を消した彼女は、今、人々の目に突然現れ、それはかなりのショックを受けった。 四国の王も例外ではない。

 王の言葉を無視して勝手な行動をしたために処刑されるはずだったが、代わりに空島で見つけたものをすべて四国の王に見せた。

 そして、彼女が見つけたものが世界と未来を変え、彼女を死刑から救ったのだ。

 そこで、四国は考えを改め、空島を探検する専門的に訓練された探検家の設立を発表した。

 こうして、アベルロン・ジンジャーは、魔法と現未アッペアーエンド武器の母と呼ばれるようになったのだ。

 また、自らの空島への探検について4冊の本を書き、それをきっかけに探検家になりたいと思った人は数知れない。

 これには五人の美少女も含まれる。

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