とりあえず墜ちとけ 拒否は認めない

おじい

己の罪科

うおおう!

ぐごぉぉぉおあ!!

ぎぎゃぁああ!!


「こっちにいたぞう」

「ぎゃぎゃゃゃ!!」

「ふ ほ ほりゃぁ!

「よっしゃぁあ これで依頼達成

さっさと帰ろうぜ つかれたぜ」

「そうですね はやく帰って神に報告を」

「そればっかじゃん」

「はやく魔石とって! 帰るんでしょ!」















ゴブリンの1匹が隠れて  静かに人間がいなくなるのをまっていた


がさ

「ぎゃぎゃ…」


周りは同族の死体 血の絨毯 臓物の花畑


「ぎぎぎゃ   ぎぎぎぎゃぎゃーぎゃ」

1匹 泣きながら形見のぼろぼろの剣をもち去っていく





そして明け方 目の前 洞穴についた 誘われるように

悲しげにだが決意した面持ちで進んでいく

そこはダンジョン さまざまな魔物が居座り 跋扈する 

そんな地獄に仲間もなくただの1人で入っていく

本人にはどういう場所かも理解できていないだろう

だが ゴブリン自身の本能が先にすすませていた





弱肉強食の世界どうしてもゴブリンのままではいつ死ぬかわからない

大切な家族も友達も人間に殺された


強くなくては生きることも選べない

弱いままでは死へ一直線

強者が生き弱者は死ぬ

何もできない弱者は罪だ 強くなる 


何よりも強く 強靭に 生き残るために



弱く、小柄なゴブリンが

どこまですすめるのだろうか?




名前

種族 ゴブリン

レベル 3/10

スキル

剣術1



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