いつだって、すぐそばにいるのかもしれない。

 まるでお隣さんの話を聞くような語りのテンポが良かったです。

 家庭のために慣れない仕事を頑張る母親の様子は、どこにでもいる一人の女性だと親近感を覚えました。

 彼女がどうしてその『テープ』を書き起こすことになったのか、その経緯は人間味があり面白い。
 聴覚だけを頼りにする仕事に寄り添う恐怖を感じられます。

 もし自分がそんなものを聞いてしまったらと思うと、背筋がゾッとしました。

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