サルカニ合戦 禁断の果実編 その壱

むかしむかし、柿のタネをひろったサルが、

おにぎりを持ったカニに、出会いました。

 

 サルはカニのおにぎりが欲しくなり、カニにずるいことを言いました。

「この柿のタネを植えれば、毎年おいしい柿の実がなるよ。

どうだい、おにぎりと交換してあげようか?」

「うん、ありがとう」


 カニは大喜びで家に帰り、さっそく柿のタネを庭に植えました。

せっせと水をやりながら、歌いました。


♪早く芽を出せ、柿のタネ

♪出さねばはさみで、ほじくるぞ


すると、すぐ芽が出てどんどん大きくなりました。

カニはさらにせっせと水をやりながら、歌いました。


♪早く実がなれ、カキの木よ

♪ならねばはさみで、ちょん切るぞ


すると、あっという間にたくさんの柿が実りました。

「よし、これで柿が食べられるぞ。」

カニは柿の木によじ登り、柿を一つ取って降りてきました。


カニが柿を一口かじると

突然 柿から白い煙が立ち上り

カニはあっというまに おじいさんになったという話じゃ。


ん?なんか混ざってる?

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