第8話【ドミグラス級戦艦を超える超弩級戦艦をつくろう】

和三盆暦97年の和・コ同盟が締結されたころワイン共和国は戦艦ドミグラスを就役させた。

これにより既存の戦艦はコトゴトく旧式化してしまった。

和三盆帝国は超弩級戦艦建造計画『みかさ計画委員会』を創設。その中心人物が甘味の名をかぶった鬼と囁かれる善財識子ゼンザイシルコ大佐なのであった。


彼女のもとで勤務した部下たちは口を揃えて云う「善財さんに酒を飲ますな」と。

善財家は酒豪の家系であり酒乱の家系でもあった。

故に能力に恵まれながら出世コースには乗れなかったのだ。

善財識子曰く

「美味い酒と出世コースなら美味い酒一択!」

と豪語したとかしてないとか?


閑話休題


三笠榛名はこの癖の強い人物が個人的に好きな部類である。

榛名は識子の父が指導教官であり識子とも少なからず面識があった。

彼女を引き込むために榛名がしたこと...

それは————————————————————

とびっきり極上の純米大吟醸『よっこいしょ』を持参していったことである。

「識子さん!お土産!」

「おう!榛名!ありがてぇ!勝負だ!」

識子は秘蔵の倉庫からありったけの酒を並べ始めた。

???『つまりそういうことさ...儚い』

「識子さんが私に負けたらSNS艦隊フリートに所属してもらいます!」

三笠榛名は実はザルの底なしのん兵衛であり勝算があった。

勝負の最中に識子の絡み酒・愚痴り酒・無茶振りなどなどのコンボをいなしてひたすらに飲み続けた。


善財識子は酔いつぶれて寝てしまった。

「識子さん私の勝ちですよ...」


~翌日から善財識子はSNS艦隊へのい転属命令を受け配属された~

「榛名~SINEのフレンド登録しとけよ~」

「ハイ♬善財大佐!SNS艦隊へようこそ♬」


また奇妙な人物が増えたのであった


(つづく)

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