7.食事どきにはご注意を

 一度フルシル神殿に戻った一行は、状況をフォスに報告します。とは言え、フェスティバルには少なからぬ人や物が集まっており、はいそうですかと止められる状況でもありません。

 冒険者たちは騒ぎを大きくしないよう、警備に加えて調査を依頼されます。

 そして、道具エリアに向かうわけですが、そこで「荷物を崩して混乱を引き起こすスリ」を発見。クリスティーネが筋力の判定に成功して被害を抑えるも、スリには逃げられてしまいます。予想以上に(あるいは冒険者たちが警戒するのが妥当なほど)事件は起きているようです。

 そんなこんなで時刻は正午。

 食事に毒でも入れられたりしないかと、冒険者たちは食事エリアにやってくるのでした。


GM : では、正午を告げる鐘の音が響き渡ります。昼時ということもあって、忙しげに食堂が仕事を始めています。この時間帯に屋台に並ぼうとすると、大抵混んでいる(笑)


フラッド(GM) : 「ま、商売繁盛なのはいいことじゃな」


ナング : 飯は警備を終えてからにしようね(笑)


GM : では、しばらくは腹を空かせながら屋台を見回っていたんですが、その一角で突然うめき声が聞こえてきます


ジェニー : うめき声?!


ナング : 遅かったか


リカント(GM) : 「うう、腹が痛い……」


クリスティーネ : 「今度は何かしら!?」


リカント(GM) : 「吐き気がする……」


GM : と、キノコ鍋の屋台の近くでうずくまっている人がいます


ナング : 「すでに盛られた後か!?」 ……毒盛られたわけじゃなさそうね、これ(笑)


クリスティーネ : えっと、鍋の中のキノコ確認して良いです(笑)?


GM : どうぞ(笑)。セージの見識判定ですね


クリスティーネ : (ころころ)13ですが……?


GM : ではそうすると、キノコ鍋の中に食用と似た毒キノコが混じっている。症状はそんなにきついものではないが、しばらく腹痛と嘔吐感を覚えるものです


ジェニー : 純粋にミスなのか、誰かの故意なのか


クリスティーネ : 「……これとこれだけ、柄にささくれとつばがありますわね。これ毒ですわ」


ナング : 「店主。済まないが営業は停止だ」


GM : じゃ、店を出していたおばさんは


おばさんリカント(GM) : 「そ、そんな……普段だったら間違えないのに、テキトウナショクヨウキノコを採ったと思ったら、ショクヨウニナラナイキノコを採っていたなんて……」


ナング : 名前(笑)


GM : 名前は適当なんで気にしないで(笑)


ジェニー : 「……ひょっとして、誰かが故意に入れた?」


おばさんリカント(GM) : 「私のミスです……。言い訳ではありませんが、いつもこの辺りでキノコを採る場所に蛮族が出ると聞いて、慣れない場所で採っていたんです」


GM : おばさんリカントの様子見てると純粋に慣れない場所で採ったせいで間違えちゃった感じだろうねえ。店じまいはしますよ


ジェニー : 似たようなことが起きたイベント聞いたなあ。鳥ささみの寿司を出したら食中毒が出ちゃって店じまい


GM : ラクシアの衛生環境考えると、現代よりもこういうことは起きやすいだろうしねえ


クリスティーネ : 海魚以外の生肉はしょうがない。基本的に地雷原でタップダンスするようなものだし


GM : ポンポンペインになっていた人たちは、どこかでゆっくり休ませれば、次第に体調を取り戻します


ナング : 「恐れていた事態では無かったが、似た様な事にはなったな。昼一杯はまだ警戒をしておかないとね」


ジェニー : 「蛮族がいたんだ。お祭りが終わったら、そっちも潰さないと」


フラッド(GM) : 「この忙しさでは、昼飯はお預けじゃな。昼の間も油断は出来そうにないわい」


クリスティーネ : 「え? そ、そんな……色々おいしそうなものあったのに」

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