ファンタジーであり限りなく現実、だからこそ愛しい

女性しか魔術師になれない世界でたった一人、男性で魔術師に目覚めた主人公環くんを巡るお話です。

女の子しかいない学校に入学したとき、
最初はただ一人馴染めない違和感。
その中で仲良くなれた友人たちや先生。
寮生活で離れた親との距離感と絆。
その感覚は現実の学校にも通じます。

この作品は魔術を扱っていますが、ファンタジーのフィルターを通した限りなく現実であり、困難や絆、友人や親との関係、そして恋模様など、リアルに即した実在感を感じさせてくれます。

その中で出てくる魔術風景や寮生活、両親をめぐる衝撃的な真実など、非現実感がエッセンスとなり、物語としてとても面白くワクワクする作りになっています。

私の推しは紺野先生です。

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