宇宙の外より

突然だが、偽の神は私が消した。

私は真の神だ。

神の権限において、こんなくだらないバトルはもう終わらせる。

偽物が与えた能力も消去する。

それだけではない。

私は、この世界からすべての争いを消そうと思う。

そのために、すべての生物を消す。

いや、それだけでは足りない。

生命を生み出す空間がある限り、生物は再び発生し、争いもまた発生する。

よって、宇宙を消去する。

それですべてが終わるのか?

まだだ。

私がいる限り、また新しい宇宙が発生してしまう。

だから、宇宙と共に私も消え去らなければならない。

もう、終わりにしよう。

こんな虚しい戦いの連鎖は。

だが、消えるのは私の宇宙だけだ。

私の宇宙が消えても、あなたの宇宙は残る。

あなたの宇宙では、この先も争いが続くのだろう。

その宇宙の神である、あなたが消え去る時まで。

すべての神が消え去るまで、争いは続く。

私には、それを見届けることはできないし、したくもない。

私は、もう疲れた。

神であることに疲れた。

だから、これで終わりにしよう。

あなたは、まだ戦うのだろう?

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