【閑話】 私の休日レポート

前書き

まさかのハーシー編!



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今日は久しぶりの完全休暇だ。




なので以前から楽しみにしていた、王都近郊で行われている【猫好きによる猫好きの為の展示会】に行こうと思う。




会場までは、私が住んでいる学園の職員寮から、乗合馬車で1時間20分ほどかかる。

私服に着替え以前、タークから誕生日に貰った肩掛けバッグを持って出かける。

【空間収納】を付与した優れ物だ。




乗合馬車には私の他にも、展示会に行く人々が大勢いるようだ。

ただし女性客が多い。

男性もいるがカップルか夫婦だ。




羨ましい……




私も出来れば、タークと一緒に来たかった。

しかし私は学園教師……

私服を着て2人で公共機関で出掛けてるとほぼ確実に、勘違いされて目的地に着くのに時間がかかってしまう。

いつになったら、私の小さな願望は叶うのだろうか?

ただ“可愛い妹”と出かけたいだけなのに……




そんな事を考えている間に、馬車は展示会場に着いてしまった。




さて、展示会場に入る前に腹ごしらえをしよう。

会場の外には沢山の屋台が並んでいる。

串焼きや飲み物を売っている屋台。

パンに肉や魚、野菜を挟んで売っている屋台もある。




『偶には違う料理を食べてみたい。』と、思った私は最近流行している【イエケイ麺】なる外国から入って来た料理を食べてみた。




ユイナーダ王国では見かけない、平打ち太麺にこってり系のスープ!

麺の上には、茹でたほうれん草がのっている。




まず…スープからだ。

一口飲んでみると豚骨から取った出汁と醤油…コレは、鶏油(ちいゆ)か……




次は麺を食べてみる。

こってりとしたスープが絡み、なかなか食べ応えがある。




スープまで飲み干し完食する。




【イエケイ麺】を堪能した後は、いよいよ展示会場に向かう。




前売り券は買っていなかったので、当日券を買って入場する。

中に入ると、プロの写真家の作品が飾られていた。

通路の途中には猫の彫刻や、切り絵なども飾ってある。




流石はプロの作品だ。

見応えのある物ばかりだな。

どの作品も素晴らしい!




そのゾーンを通り過ぎると、次は一般の方々から送られて来た、写真ゾーンだ。

一般と言っても、まだまだ撮影の魔道具キャメラは高いので、貴族やお金に余裕のある商人からの出品が多いようだ。

どの子も可愛がられているのが良くわかる。




特にこの学園街の野良猫達の写真は良い!

この黒虎柄のボス猫は、良い顔をしている。

学園高等部の写真部が出品した物か♪

今度教師の特権で、他の写真も見せてもらいに行こう。



高級な猫達も可愛いが、私はどちらかといえば雑種の方が好きだ。

実家で可愛いがっていた子も、雑種だったし……



可愛い…

どうしてこんなに猫は可愛いのだろうか?



学園街の野良猫といえば……

以前、卒業した学生が可愛いがっていた白黒ハチワレの美猫、最近見かけないなぁ。



タークみたいで可愛いかったから、見せてやろうと思っていたのに残念だ。



沢山の猫写真に満足し、次はグッズ売り場に向かう。



猫グッズ売り場には猫用の食器や猫の形をした食器や小物などが売っている。

中には猫のぬいぐるみや布のバッグもある。



どれを買うかいろいろ悩んだ結果、猫柄のマグカップを買う事にした。

実は昨日、職場で使っていた愛用のマグカップが割れてしまったのだ。



2つの柄が有ってどちらを買うか、迷ってしまい結局、両方とも買って帰った。




片方はタークへのお土産だ。



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シリーズきっての不人気話。

作者が猫展に行った時の話しを書いて見たかっただけです。


次話、本編に戻ります。

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