第5話 チュートリアルを続けよう その② ‘符術’

第5話 チュートリアルを続けよう その②‘符術’


 突然のシステムメッセージに驚いてる間に解毒薬を飲み干した子狐の身体がぽぅっと光り、傷の治った身体をぷるると震わせるとお座りをしてじっとカイヤを見つめた。


「‥‥ん? 怪我は治ったようだな? ならば家族の許に戻るといい」


 自分を見つめる子狐に向かって言うと、1度首を傾げるようなしぐさをした後近くの茂みまで歩き、茂みの前でもう1度カイヤのほうを見るとゆっくりと茂みの奥へ歩いていった。


《システムメッセージ:サポートチュートリアル①終了特典としてSP1獲得》

『今回のように、行動を通してスキルを獲得できる場合もあります。いろいろとお試しになり、より快適なUPOライフをお楽しみください』



『続いて符術スキルのチュートリアルを開始します。アイテム欄より‘符’を取り出し、スキルを選択して出現するモンスターを攻撃してください』


 文章とともに周囲が草原へと戻り、今度は青いスライムが出現した。


≪ブルースライム:水属性のスライム≫


「符術」


<属性を選択してください:火、水、木、土、雷、風、光、闇>


「水属性のスライム相手だと‥‥‥‥適当でいいか」


 面倒になったらしいカイヤが取り敢えず火を選ぶと、符に書かれている模様が赤に変わった。そのまま投げつけると途中で符が火矢に変わり、スライムに当たると青い核と青いゼリーをその場に残した。


『お疲れ様でした。ブルースライムの核とブルースライムゼリーはドロップアイテムとなりますのでそのままお持ちください。符術を使うと選択した各属性の攻撃となります。自分の攻撃スキルで負傷はいたしませんが、PTメンバーに対しては攻撃判定(フレンドリーファイア)がありますのでお気をつけください。なお、各属性にはそれぞれ弱点属性があります。


火:木に強く水に弱い

水:火に強く雷に弱い

木:土に強く火に弱い

土:風に強く木に弱い

雷:水に強く風に弱い

風:雷に強く土に弱い

光:回復系

闇:幻術、精神系


これらを有効に活用し、今後にお役立てください』


《システムメッセージ:サポートチュートリアル②終了特典としてSP1獲得》

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