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  • 大人から見たら当時の作者様は「面倒くさい子ども」なんだと思います。
    でもその面倒くささは、無視できないものであり、自分の頭で考えたい、意向の表れなんですね。

    先生はわかりやすい恐怖を植えつけ、「戦争は恐ろしい」と知らせる手段にしたのでしょうが、それで本当によかったのか。

    うちの長女もかなり「面倒くさい子ども」なので、安直に意見(答え)を押しつけないように、気をつけたいところです。

    ちなみに長女の小学校では、「自学」という宿題があり、自分で課題を見つけて調べようという学習があります。
    ほぼ毎日出されるので、親も協力してるんですが、課題を見つけるのに苦労してます。

    作者からの返信

    初めまして、お声がけくださりありがとうございます。

    そうですね、当時の私は相当「面倒くさい」子どもだったと思いますし、大人の方々から実際にそういう言葉を頂戴したり、心ない態度を取られることもありました^^;

    源かしこさまもご賢察いただいているかと思うのですが、本人としては周囲を困らせたいという意志は一切なく、ただ心から疑問に思ったことを質問していたに過ぎないのですが、周囲の大人の反応から、もう「疑問」を口にすることはやめて、結局はひたすら一人で悩んだり考えたりの日々でした。

    安直に意見を押し付けまいと気にかけてくださる大人が近くにいてくださるということは、それだけで子どもの可能性を育ててくれるように思います。
    源かしこさまのお嬢さまはとても幸せですね^^

    「自学」、とっても素敵な宿題だなと思う一方で、ほぼ毎日出されると伺い驚いてしまいました……!

    長い記事にもかかわらず、お目通しくださりありがとうございました。

  •  予定説が商人を正当化したのは教科書に書いてありましたが、なんか180°反対側に繋がってびっくりしました。

     資本主義の成立には三本の矢が必要らしいと学校では聞きましたね。
     貨幣経済
     自給自足を脱した分業体制と商品経済
     民間での生産活動
     ・重商主義
     ・エンクロージャー
     ・マニュファクチュア(労資分断)

     日本ってこの条件を自発的に満たしたんですよね……そこは正直すごいです。

     楽しんで読ませてもらってます。

    作者からの返信

    一盃口さま、初めまして。

    たくさんお話かけをありがとうございます。
    コメントしづらい記事だったり、なかなかみなさんのご興味を惹きづらい内容だったかなと気にしてもいたので、一盃口さまから興味深く、ご見識の高いご感想を頂戴できて、全て嬉しく拝読いたしました。

    一つひとつにお返事させていただきたかったのですが、なにぶん私もうっかりすると長広舌になりがちで、それ以上に、また一盃口さまにあちこちのコメント欄にお目通しいただくのも申し訳なく思い、こちらでまとめてのお返事とさせていただくことをご容赦くださいませ。

    まだ何も知らない――自分で判断することが難しい「こども」に、自由に読ませるということは確かに相当なリスクが想定されますよね。
    「事実」や「史実」をはじめとする根拠もなく(何を「事実」「史実」とするかはさておき)、ただ主語が大きく、主張にも偏りがある本が一定数支持されていたり、もっともらしく書かれていたりして……そこはやはりある程度の見識や良識、リテラシーを持った「(必ずしも年齢にとらわれない)おとな」がアドバイスをさし上げるべき場面かと思います。

    「孤独」について――『ミステリという勿れ』は最近、ドラマを視聴し初めまして、私も興味深く拝見しています^^
    「孤独」もいろいろなとらえ方がありますよね。社会学的な発想でいうなれば、「孤独」も極めて近代的な産物だとする指摘もありますし……。この社会において、真に「独力」で生きているわけではない、という意味では、ミステリという勿れにおける指摘もその通りだなと思います。

    とはいえ、多くの場合問題にされている「孤独」を、おそらく人間の精神的な――人と人との間に生きる存在だからこそ隣り合わせになりうる「体感」としての、物理的ないしは精神的「つながり」を感じられない状態としてとらえるならば、議論はやはり尽きないように思いますね><
    (ここで宣伝を恐縮なのですが、連載中の『今日は何を注文しよう?〜』の番外編では、少しですが「孤独」について触れていますので、もし、ご興味がございましたらまたお目通ししてやってください)

    わわ!すでにものすごい分量になりつつあります><

    ヴェーバーの議論だと思いもよらない方向に繋がっていてびっくりしますよね。

    日本が独自に資本主義を成立させたのはすごいですよね。
    ええと、またまた宣伝になってしまって申し訳ないのですが、日本の資本主義がなぜ成立したのかについて、社会学的な見地から論じた『資本主義と他者』という書籍がございまして(私の社会学推しを加速させた一冊なんです)、その書籍を紹介した短編小説『美々子と運命の一冊』をカクヨムにて掲載しておりますので、もし、お気が向かれましたら、ご覧になってみてください。

    「楽しんで読ませてもらっています」の一言に、報われる思いです。
    嬉しいお声がけの数々を、本当にありがとうございました。


    編集済

  • 編集済

     一番の問題は、出版業界にロクなやつがいないことなのかな、と。い、いますが、その腐った連中と距離を置くことは非常に難しいと思うんです。
     ちょっと調べろと言われると、何も知らない子供は扇情的な煽り文句で目立つ上、現実売れたネトウヨ本を最初に読むことになってしまう。

     まあ、高校生になろうが、下手したら大学生にもなってもそういうリテラシーを持てない人はいくらでもいるのでしょうが、それ未満のこどもに自由に本を読ませるのはとても危険だ、と自分は身構えてしまうんですよね。

  • 「世間」と言う言葉ではあまりにも未分化であった為、「社会」を定義して、
    また、「自身」を指す「私」の入った「私人」ではなく、
    より広範に、独立した「一個体の人」を表す「個人」を定義した、

    と言う事でよろひいのでひょーか?

    「キリスト教」……。
    ボクは大きくなったら、異端審問官になりたいデス!

    作者からの返信

    「世間」という言葉があまりにも未分化である、というのは、もしかするとある程度(西欧とは内容が異なるにせよ)「社会」や「個人」という意識が多少なり育っている現代から見ているからこその気づきや発想かもしれませんね。


    当時、留学している面々であれば、西欧の価値観や「個人」にふれ、日本との差異に思索を巡らせていたかもしれませんが、西欧から輸入された言葉を「翻訳」せねばならないといったときに、どこまで「世間」を客観視して「社会」を定義できたのか、また、翻訳語の意図をどこまで周囲と共有できたのか、はなかなか難しい問題かと思います。
    (個人、については、自律性をともなったものというより、それまでの共同体的な紐帯から解放された、のような意味合いでしょうか。個別性、とか)

    色々とおすすめできそうなものはありそうなのですが(福沢諭吉や丸山眞男など)、一つだけ・・・もしご興味があれば、阿部謹也さんの『ヨーロッパを見る視覚』をご参照ください。西欧においても11世紀頃では日本と同じような「世間」があったにもかかわらず、なぜ個人を重視する社会へと転換したのか、などについて大変興味深い論考が示されています。

    異端審問官…神学者(ジョブ)をマスターせねばなりませんね!

    編集済

  • 編集済

    「紫月、要するにお前は戦争に賛成ってことなのか?」には、
    「えぇ、賛成ですよ。アナタとの戦争にね!」キュピーン!!
    って返してほしかった(ぉぃ

    追記:いい笑顔でわらってそう・・・byマ神

    作者からの返信

    思わず笑ってしまいました。
    (マチャ彦やらキャシャリンやら大変懐かしい面々も想起されて・笑)
    現在の価値観に照らし合わせたなら、即アウトになりそうなご発言や対応が多かった先生でしたので、心の中ではいつも臨戦態勢でした(←コラ!)
    コメントありがとうございました。

  • えー、従順にして画一化すれば、争いがなくなるからいいのにぃ〜ψ(`∇´)ψケケケ

  • はじめまして。突然のコメント失礼します。
    こういうエッセイを待っていました。個人的に社会学と小説は「意味世界」の探求という面で親和性があるとぼんやりと思っており(岸政彦さんも小説書いたりしてますし)、なんとなく社会学をネット小説の世界にもっと普及されてくれないかなぁ、と(人任せ)。
    ざっと目次を読ませていただきましたが、早速デュルケームに触れたりとワクワクが止まりません!
    応援してます!

    作者からの返信

    初めまして、紫月冴星と申します。
    このたびは五味さんから大変嬉しいコメントを頂戴し、心躍っております。

    岸政彦先生、ご研究はもちろんエッセイをはじめ魅力的なお仕事をたくさん手がけていらっしゃいますよね。

    私の場合は、一人でも多くの方に社会学を知っていただきたいという願いから小説を書きはじめましたので、もしかすると五味さんのご関心とは少し異なるかもしれませんが、『愛と秩序の四時間目 小学六年生への社会学講義』という小説をAmazonにて出版しておりますので、もしよろしければご一読いただけると嬉しく思います。
    (横浜市立図書館と八王子市図書館【南大沢だそうです】に所蔵されておりますので、取り寄せいただけるようでしたら、ぜひそちらをご利用ください)

    更新はゆっくりめですが、一生懸命執筆しておりますので、どうぞよろしくお願いいたしますね。
    励みになるお声がけをありがとうございました。

    編集済
  • 中学生の会話じゃないですね。(誉め言葉)
    大学生時代の自分等にこの会話を聞かせてやりたいですハイ

    作者からの返信

    誉め言葉とうかがってほっとしました^^
    近い将来、小学生や中学生(もちろんそれ以上の年齢層の方々にも)の皆さんが社会学的なモノの見方や発想だったりに親しんでくれていたらいいなと願っているので、願望が炸裂した会話でした。

    また、本記事にお目通しいただいた上に、レビューまでお寄せくださり、ありがとうございました。

  •  大学生の時、社会学科に入学したのですが当時は政治学や国際関係論、統計学の方に興味が向いていて、ウェーバーやデュルケームと言ったスタンダードな古典はさっぱり読んでいませんでしたね(滝

     エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』とかベネディクトの『菊と刀』ぐらいですかね……さわりの部分だけでも覚えているのは。

     読んでいて懐かしくなりました。

    作者からの返信

    はじめまして、コメントありがとうございます。

    社会学科のご出身なのですね。
    私の周囲を振り返ってみても、古典に関心をもっているという人はほとんどいなかったように記憶しています^^;
    扱っている領域が多岐にわたるので、さまざまに興味関心を刺激されるところも社会学系の魅力だなと思っています。
    (かくいう私も、一年生の頃は古典より社会心理やメディア論に興味がありました)

  • プロテスタントの労働に対する考え方が、資本主義体系を加速させた
    というのは面白いです。両者全く関係ないようにみえて、密接に関わって
    いたんですね。
    なんとなくですが、今ではマイナスイメージが先行しますが、
    植民地支配も資本主義体系を加速させた要因のような気がします。
    それまで、地域経済だったのが、世界規模に拡大した。
    資本主義が発達したのは、いろいろな要因が考えられそうです。

    作者からの返信

    >プロテスタントの労働に〜面白いです。

    「禁欲」や「宗教」などの、一見すると全く関係なさそうなものが実は近代資本主義成立の追い風となったという議論、私も刺激されるとともに、とても面白いなと感じておりましたので、ポンポコさんにもその点をお伝えできて非常に嬉しく思います。

    >資本主義が発達したのは〜

    そうなんですよね、キリスト教の影響によって近代資本主義が成立・発達したということだけならば、たとえば西欧に比べてキリスト教の影響がほとんどない日本においてこれだけ資本主義が発達したのは何故なのか、という問いも出てきますよね(中国やインドなども、キリスト教とあまり関係のない地域でも資本主義が急成長していますし…)^^

    コメント、ありがとうございますね。お読みいただけて本当に嬉しいです。








    編集済
  • ここまで丁寧に分かりやすく説明していただけると助かります。
    行為について、ここまで厳密に考えたことなかったです。
    学生の時、授業中寝てばっかりいたので、今後悔してます。
    もっと勉強しておけばよかった・・・

    作者からの返信

    とにかくわかりやすく(かつご興味を持っていただけるように)書くにはどうすればいいのか日々腐心しているだけに、そう言っていただけて大変嬉しく思います。

    学生の時は私も寝ていたり心ここにあらず状態だったので、もっと勉強しておけばよかったと悔やむ気持ちも大きいのですが、興味が湧かないことにはなかなか学びたい!知りたい!とはならないかなぁと思うところもあり……
    そうした後悔と自省、省察とともに、皆さんの知的好奇心を刺激できるような面白いものを私が魅力を感じた社会学を通じてお伝えできればいいなと。

    ですので、ポンポコさんからのレビューやコメントに報われた気持ちでおります。ありがとうございます。

  • まず初めに言葉ありきということですね。
    社会という言葉が発見されていない状況では
    社会という概念も理解できないということでしょうか。
    つくづく西洋は進んでいたのだと思います。
    でも、鎖国のまま日本が今も続いていたら、
    そんな空想も面白いです。
    今頃、そうだったらどうなっていたのだろう。

    作者からの返信

    >社会という言葉が発見〜理解できないということでしょうか。

    おそらくそのように思われます。
    似たようなもの(共同体、世間、仲間、村、家族etc…)などに近づける形で理解することはできるかと思うのですが、西洋発の「社会」にはキリスト教や市民社会の形成など文化的背景諸々も絡んでくるので、やはり現在の日本で言われている「社会」も西洋で言う「社会」とはイコールではないと思われます。
    (ですが、そこのところの違いが面白いですよね^^)

    鎖国のまま日本が…
    それはとても興味深いですね!

    コメントありがとうございますね。

    編集済
  • はじめまして。
    社会学というと宮台真司さんの本くらいしか読んだことありません。
    それも、ほとんど理解できないまま。
    社会学の基礎を知りたくて読んでみました。
    勉強になります。

    作者からの返信

    はじめまして。
    ご興味を持っていただけてとても嬉しく思います。
    更新ペースはゆっくりなのですが、社会学をテーマにしたエッセイと小説を執筆しておりますので、またお気が向かれましたらぜひ遊びにきてください。
    お声がけいただけて大変励みになりました。
    ありがとうございます^^