第2話

俺は氷室さんと会話をしたこともなければ、

目を合わせたこともなかったのだが。


ある日。


平行線だった関係性が大きく動く出来事に見舞われた。


氷室さんが、

女子トイレから出て来て、廊下を暫く歩いて

いる姿を俺は彼女の後ろを歩いてて

目撃してしまったんだ。


ギョッとしてると。


廊下でだべっていた

女子生徒何人かが、


ヒソヒソと騒めき出し。


その理由は一つしかなかった。


氷室さんのスカートがめくれており。


水色のショーツがモロに見えていたんだ。


氷室さんてば、男子からモテモテで。

女子からたいそう嫌われていたから。


誰も指摘しない。


教えてあげない。


スカートがめくれてとんでもないことになってることを...!!





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