第9話 頂点の支配者とは誰なのか?

 まず始めに言っておきます。


 組織のその頂点は、ロスチャイルド家でも、ロックフェラ―家でもありません。

 彼らは、頂点に君臨する皇帝の家来の一人に過ぎないということです。


 彼らは、金融、つまりは、ファンドと石油産業のトップ経営者ではあります。


 特にロスチャイルド家は、シェル石油を設立し、大英帝国によるエネルギー支配の一端を担ってきています。

 世界最大のファンドであるノルウェーのノルウェー政府年金基金は、ロスチャイルド家によって運営されています。

 そして、世界の銀行。イギリスや、日本などの中央銀行はロスチャイルド家によるものです。

 ですが、これらの設立の資金と、現在までの資金はどこから来ているのかということを考えねばなりません。

 そして、それらは、誰の意思だったのかです。


 ロスチャイルド家の紋章は、三人の騎士です。

 または、三本の矢です。

 これらを示すものは、見ざる聞かざる言わざるの元ネタである三つのガーゴイル。


 これらが示すものは、絶対的忠誠。

 そして、悪魔のささやきと、人々への情報のシャットダウン、洗脳を示します。


 ロスチャイルド家は、誰に絶対的忠誠を誓ったのか。

 その爵位は、男爵。爵位を与えたのは、神聖ローマ皇帝です。


 神聖ローマ帝国は、ローマ帝国の後継の帝国であります。


 ローマ帝国は、キリスト教会を国教とする帝国であり、その帝位を承認するのは、ローマ教会です。


 ローマ帝国は最初はキリスト教を認めていませんでした。


 帝政ローマにとって、キリスト教が広まることは都合が悪く、当初弾圧をしますが、しかし、時とともに、その圧力に負けて、それを認めたことになっています。

 そして、作られたのは、ローマ教会でした。


 ここで、おかしなことに気づくと思います。

 キリスト教を認めて、ローマ教会を作り、そのローマ教会によって皇帝をであると、神の代理人であると認められるのです。


 そう、完全に自演です。

 ローマ教会は、ローマ帝国によって作られ、そのローマ教会によって、皇帝は、神の代理人であり、皇帝の言葉は、神の言葉であり絶対であると公言されるのです。

 そして同時に、キリスト教では本来認められていない偶像崇拝が始まったのです。


 さて、神聖ローマ帝国ですが、こちらの皇帝もローマ教会が任命します。

 つまり、完全にローマ帝国の後継であるといえるのです。


 神聖ローマ皇帝は、何度も変わっています。

 最後の皇帝は、女帝マリア・テレリザ。

 その後、ローマ帝国は、オーストリアハンガリー帝国に引き継がれます。


 マリア・テレリザの家名は、ハプスブルク。


 ハプスブルク家は、スイスを領地とする、田舎の伯爵家でした。


 なぜ、田舎の弱小貴族が皇帝となったのでしょうか?


 ハプスブルク家は、何度も、女子を多くの貴族の家に嫁がせました。

 そして、男子が生まれれば、そこへ、ハプスブルク家の女子を嫁がせます。

 男系が途絶えそうな貴族は、そこから、女子を貰います。

 これを何度も何度も繰り返すのです。

 そして、多くの貴族の家を乗っ取っていたのです。

 そして、ついに、ローマ皇帝の家系を乗っ取り、ハプスブルク家が皇帝になったのです。


 神聖ローマ帝国の全盛期には、ヨーロッパの80%がハプスブルク家となります。


 ですが、ハプスブルク家に対して、抵抗勢力はありました。


 それが、フランスのブルボン家です。


 かつて、ブルボン家がヨーロッパを支配し、ブルボン家が、支配者でした。

 そのブルボン家も数多く乗っ取られ、残すはフランスのみとなります。

 ブルボン家の他にもハプスブルク家を良く思わない勢力があり、ブルボン家はそれを支援し、ヨーロッパ中でハプスブルク家との戦争を起こしました。

 そして、そんな中、フランスブルジョワジー革命が起きたのです。


 マリー・アントワネットは、マリア・テレリザの娘の一人です。

 アントワネットの贅沢が広く宣伝され、そして、フランス王室の腐敗を、元として、革命がおきました。

 ブルジョワジーとは、上級貴族のことです。

 当時の中世世界では、国民は居ません。領民と市民です。

 領民とは、貴族の持ち領地。つまり、家の庭です。

 貴族にとって、領民とは、家の裏山に住む野生動物という感覚でした。

 そして、市民とは、貴族のことです。


 当時、貴族社会には、多くの何々会というような、サロン、派閥、協会が存在していました。

 その一つにフリーメイソン会があったのです。

 フリーメイソン会は、ハプスブルク家を支持する会であり、その主力メンバーが上級貴族であり、その力が絶対的であったと言えます。


 そして、上級貴族の扇動によって、革命が起きたのです。


 革命によって、ブルボン家は失脚し、一部の上級貴族による統治が始まります。


 そして、その直後に始まったのが、ナポレオン戦争です。


 ナポレオン・ボナパルトは、次々と、ドイツ、ローマ帝国との戦争に勝利し、そして、ロシア帝国に攻め込みました。


 ロシアのロマノフ家は何度も敗北を喫しますが、ロマノフ家の町々に火を放ちながら撤退するという悪魔的な作戦にナポレオン軍は消耗し、最終的に敗北します。

 その後、ローマ帝国とドイツの攻勢により、ナポレオンは敗北、戦争は終結しました。


 ナポレオン・ボナパルトの革命の扇動は、ブルジョワジーによるものであり、さらには、ナポレオンの二番目の妃は、ハプスブルク家の出身です。

 ここにハプスブルク家による自演臭さがあるのです。


 ナポレオン戦争の戦後処理は、神聖ローマ帝国の首都であるウィーンでハプスブルク家の名の元に、神聖ローマ帝国の宰相を議長として、ウィーン会議が開かれ、そこで決定されました。


 そして、始まったのがウィーン体制であり、その盟主はハプスブルク家であり、盟主国は、スイスです。

 スイスは、ハプスブルク家の発祥地です。


 ウィーン会議の決定は、フランスは、ブルボン家が王として、認められましたが、その実は、ブルボン家のハプスブルク家への忠誠を意味します。さらには、スペインブルボン家からのものであり、ハプスブルク家に乗っ取られたとも言えます。


 ウィーン体制は、各国の王の入れ替えが起こり、そのすべてが、ハプスブルク家の家来へと置き換わりました。

 イギリスには、神聖ローマ皇帝の家来であるドイツ出身のザクセン家が王位に就き。後にザクセン家は、ウィンザー家と名を変え、現在に至ります。

 以前はハプスブルク家の時代ではないローマ皇帝の家来であるドイツのハノーファー家でしたが、ウィーン体制は、ハプスブルク家の家来に挿げ替えられました。

 ハノーファー家以前についての王家は、イギリスのスチュアート家、ランカスター家ヨーク家でした。

 イギリス出身の王がウィーン体制によって完全に断たれることになのです。


 ちなみに、ダイアナ妃は、スチュアート家の出身です。


 それも長くは続かず、ウィーン体制は、第一次大戦によって崩壊します。

 しかしながら、その終結後、ハプスブルク家によって、EU構想が提唱され、時を待たずして起きた第二次大戦の後、すぐに、EUが誕生したのです。


 要するに、EUの盟主はハプスブルク家なのです。


 EU議会は、上院と下院で構成され、各国の法は、EUが優先されます。

 下院は、選挙で選ばれた人物が議員となりますが、上院は、選挙がありません。

 下院と上院の決議が全く違う結果であった場合、下院の決議は、棄却されます。


 上院は、各国の貴族出身が占めており、それらのほとんどが、ハプスブルク家家来の末裔であるのです。



 第一次世界大戦では、ハプスブルク家が途絶えたように見え、ここで、表舞台から、姿を消したように見えます。

 一次大戦はサラエボ事件によって起こりました。

 オーストリアハンガリー帝国皇帝ののフランツ・フェルディナンド夫妻が暗殺された事件です。

 暗殺された皇太子のフランツ・フェルディナンドは、チェコの女官と結婚し、一族のルールを守っていない、身分差の大きな結婚でした。

 ハプスブルク家は、これまで、皇帝であるという青い血を守ってきました。それに反している結婚でした。

 フランス・ヨーゼス一世は、この時「全能の神に逆らって報いが無しにすまない。余が不幸にも支えることが出来なかった、古い秩序をより、至高の力が立て直してくださった」と言ったのです。

 その後、オーストリアのハプスブルク家の資産は没収され、資産を持つことが禁止されました。

 しかし、これは、オーストリアのことであり、他の国では、影響はありません。そして、スペインハプスブルクは、まだ、存在しているのです。


 第一次大戦は、ロシア皇帝であったロマノフ家が完全な断絶をしました。

 そのロシア帝国の崩壊を起こしたのが、ソビエト共産党です。

 共産党は、マルクスによって提唱され、そのマルクスは、バイエルン王の家来であるアダム・ヴァイスハウプトの弟子であり、その意思を継いだものが共産主義となります。

 アダム・ヴァイスハウプトは、イルミナティの創設者であり、その主人であるバイエルンは、ハプスブルク家と血縁であり、家来の一つであるのです。


 キングを認めるのは、エンペラーであり、キングは、エンペラーの家来であるということを理解しなくてはなりません。


 これは、日本でいうところのトップが、天皇であり、その権力の一部を委任されたのが征夷大将軍。

 征夷大将軍がさらに、それぞれの国の大名を承認します。

 つまり、大名は、天皇の承認によるものです。

 天皇は英語で、エンペラーであり、各国の大名は、キングです。

 ヨーロッパの構図、第一次大戦や第二次大戦とはつまり、日本でいうところの、戦国時代と同じであるということです。


 ローマ皇帝の下に、王がいるのです。

 そして、ヨーロッパとはローマ帝国であり、EUはそのローマ帝国の後継なのです。


 かつて、ロマノフ皇帝という例ように、エンペラーが複数存在していました。

 現在は、エンペラーは、二人しかいません。

 これまでの戦争は、ローマ皇帝の世界制覇の戦争であり、エンペラー同士の戦いであったということです。


 戦争には、多額の金が動きます。


 神聖ローマ帝国の時代、ロスチャイルド家は、有名な投資家であり、莫大な資金を持っていました。

 ナポレオン戦争が終盤に近付いた時、ネイサン・ロスチャイルドは、イギリス国債を青い顔をしながら、売っていたといいます。

 そして、それを見た他の投資家は、イギリスがナポレオンに敗北したものだと思い、一斉にイギリス国債を売ったのです。その結果、国債は暴落しました。ですが、実際には、イギリスが勝利し、それが知らされると一気に国債価格が上昇しました。

 ロスチャイルドは、このとき、暴落したイギリス国債を大量に買っており、その後値上がりしたイギリス国債を売り払い、ここで莫大な資金をロスチャイルドが得たとの逸話があるのです。


 これらの資金は銀行が融資されたものです。

 

 ヨーロッパには、デル・バンコーという貴族があります。

 銀行を英語で、バンクです。つまり、銀行の語源は、このバンコ―家が由来なのです。

 銀行を作ったのは、バンコーであり、ロスチャイルドは、バンコーから資金の融資を受けていたのです。

 デル・バンコーはウォーバークにウォーバーク銀行の経営を任され、そして、二次大戦後の戦後処理に大英帝国の代表とドイツ帝国の代表は、どちらも、その名がウォーバークです。


 デルバンコやウォーバークもまた、一銀行家に過ぎず、銀行には、それら銀行を統括する中央銀行が存在します。

 この中央銀行を作ったのがメディチ王の家来のシェルバーン伯爵です。

 その出身はスイスであり、中央銀行の中の中央銀行であるBISは、ハプスブルク家の領地のすぐそばに置かれているのです。

 BISを作ったシェルバーン伯爵は、ロスチャイルド男爵にその経営を委任しています。

 スイスの中央銀行の名は、UBSです。その設立は、シェルバーン家によるものです。


 中央銀行の資金は、自らが発行する通貨です。

 自ら発行した通貨を、銀行に流し、さらにファンドに流すという構図が存在しています。国の政策は、通貨なくして、できず。ファンドの資金は通貨なくして、できません。

 それらの通貨は、中央銀行によって管理されています。


 さらには、各国の中央銀行の通貨の発行は、BISによって管理されているのです。

 

 アメリカでの中央銀行制度は、1900年初期から始まり、拠点をドイツからアメリカに移したウォーバークとゴールドマン、そして、モルガンによって推し進められました。だが、アメリカでの中央銀行制度を作ることに反対する勢力がありました。

 そんな時に起きたのがタイタニック号の沈没です。

 タイタニック号の造船会社のオーナーでもあったモルガンは、アメリカの資本家や、政治家、反対勢力含むすべての著名人を集めタイタニック号でのパーティと推進式を行ったのです。しかし、オーナーであるモルガン含む、すべての中央銀行制度推進派は、出向直前に、乗船をキャンセルしています。

 そして、、反対派が居なくなったことで、中央銀行がアメリカに作られました。


 戦争をするためには、武器が必要です。そして、武器を買うためには、金が必要です。その金は、銀行とファンドから調達されます。

 その後、勃発した第二次大戦は、ドイツ政権に金の融資を行っていたのはゴルドマンや、ウォーバーク、ロスチャイルドなど、です。弾薬は、デュポンから購入されました。

 これは、イギリスでも同じです。また、アメリカも同じでした。

 そして、デュポン社は、アメリカの会社であり、その顧客は、日本をも含みます。


 ウォーバークとゴールドマンは、ヒトラー政権を支持し、反ユダヤ組織を支援しました。そして、ヒトラー政権の戦争が始まったのです。


 ちなみに、UBSは、ヒトラー政権と、反ユダヤ政策に多額の資金提供をおこなったことを公式に認めています。


 その後は、EUが形成され、スイスにある国連が中心となったのです。

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