今日だって誰かが炎上している

野次馬っていつの時代からあったんだろう

画面の前でそんなことを考えてみる

何も知らない人間たちが

正義という盾を手にして棍棒を振りかざしている


真面目に生きてきた自分が損害されていると感じるから?

見えているものだけを信じて、悪人に裁きを下す英雄様方お集まり

自分の身の内に見える悪意には眼を背けて、被害者の声を代弁している


白色に一度でも黒が混ざれば、白にはもう戻れない

捏造の悪事が本当にされて広がって滲んで、

黒に塗りつぶされて、綺麗な色が見えなくなる

もったいないって嘆いてみても、その声だって迷惑なんでしょう


自分が自由ではないから、自分はこんなに配慮してるんだから、

強制された気遣いをうっかり落としたなら、アマチュア警官たちの笛が鳴る

今日だって誰かが炎上している

今日だって私たちは野次馬をしている

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