異世界能力、サスペンス、友情と青春、愛憎劇、家庭の病理、…全部入り!

なんて欲張りな1本。書ききれなかったけど、ラブコメ、家族愛なども入っている。その多くが、読みながら考え込んでしまうほど、深く練られている。タイトルからしてかなり重い。いつも一緒の仲間たちは、必死で支え合いつつも、互いに明かせない自身のエゴから目をそらす。仲間のためにと心に唱えながら…。吐くような苦しみ、ひりつく痛み、みにくい自分、読み進めるごとにむき出しに迫ってくる本心。そして彼らが苦悩の果てに見たものは…。あなたの中に必ず、5人のうちの誰かがいるはず。