初めて見た、ネットでの「DVに関する記事」。
その告白は全く赤裸々で、告白する本人も幼い頃から父親からいわれのない暴力を受け続け、耐えてきた。
まるで自分の家庭を見ているようだった……。
その時は、告白者に同情していたものだったが、またある告白に彼は衝撃を受ける。
所詮「蛙の子は蛙」。
自分だけが、いわれのない暴力を振るわない父親にはならない―――そう思っていたのに。
何の事はない、果たして自分は言われない暴力を振るえる父親になってしまっていた。
剰え、その理不尽さを知っている妹でさえもその手にかけ。
呪われた血が流れるこの身を、恨むばかりである。
作者からの返信
この負の連鎖はいったいどうしたら止まるのでしょうね。
虐待は連鎖するというのは、タトゥーみたいなものでもあるのでしょうか。虐待された子どもからすると、暴力ふるわれ続けた上に、望んでもいないタトゥーを彫り込まれてしまったかのような。