三つ巴
後続の『赤き豹』――
それで怒り狂うかと思いきや、しかし、不敵にも
興奮を抑えきれなくなった? これから起きるであろう死闘を前に?
いまさらだが
つまり、シンプル過ぎて有効な対処法を思い付けないほど単純に強い。
対するに桜先輩は、いまも手に持つ『聖剣』を具現化の異能だ。……オープニング・ムービーの印象からだと、おそらくは特殊な力をも付与して?
さらに限定的ながら本人あるいは協力者が、魔術?すら使いこなすらしい。
不明な能力も加味すれば、攻守にバランスの取れた、前衛よりのオールラウンダーと推察できる。
しかし、酷い話もあったものだった。これは、つまり……――
第一章ボスと後半ボスの喧嘩へ介入だろう、物事を単純化してしまえば!
さらに二人を倒したら駄目というか――
少なくとも
よって大怪我はもちろん、罷り間違って正気に戻したりもNGとなる。
そして桜先輩にもシナリオ上の役割があるだろうから、後々まで響く怪我など負わせれない。
また、こちらの都合なんて桜先輩や
……難しければ良作ってものじゃない! 最低限、クリア可能にしてくれ!
しかし、そんな俺の不平不満など聞く耳持たぬとばかり、桜先輩と
待って! タンマ! 止めて!
お前らが
慌てて
高速で疾走中なバイクからだろうと、きちんと両手で
が、煩わしそうな桜先輩には『聖剣』で全て弾き返されてしまう。
……化物共めッ!
どうやら通常弾だと、急所を直撃でもしなければ効果を望めそうにない。となれば勝負所は
え? 高速道路でバイクの手放し運転、それも銃を乱射しながらなんて……あぶないがデカい?
その御心配は無用だ。一介の高校生に過ぎない俺が、そこまでダンディなはずもない。
ただ
挑戦状代わりと
そのまま距離を詰めつつ空になった
……相手が相手だし、最初から強装弾にしておくべきだったか。
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