PLATONIC ²
PLATONIC ²:epilogue
この世には不思議なことに、飄々と存在する。
こちらを見ていなくても何かを見据え、夢なんて非現実的なものを
信じないフリして明日を描く、雨粒にも似た人間が。
─── 雨はやがて、君へ届くのだろうか
答えを出せばまた、
その瞳でこちらを貫くのだろう?
なにも知らぬフリして射抜くのだから、僕がたとえ酷薄だとしても、君も共犯だと思う。
「一瞬の痛みなんてどうってことない」
2乗は二度と混じり得ぬ不等号だ。
ピアスの穴を開けることは軈て、萎びた火薬、
そして咲く権利を得ることの出来ない花火を意味する。
揺れるフープは、雨粒を阻む月の我儘。
花散らしの雨も、翠雨も、秋霖も、凍雨も届かぬ、透明の距離がつなぐ淡雪の楼閣。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます