恋愛という生態

眠ければ寝るし、腹が減れば食べるし、明日のことはよくわからないし、それはなにも人間だけの話ではなく、つまるところ生命というものは、生きようとするだけでなにかを土台にするものなのです。
外野がこれは愛じゃないと言ったとしても主人公はサヨちゃんだけのもの、なんだかこう、喉の辺りがひきつるような読後感で、それが心地良い。
だって誰も彼もが特に間違ってない気がしてくるんだもの、文芸の力を感じます。