5・31

 なにから書けばよいのやら。

 結論から書いたほうがよさそうです。

「このミス」、原稿を出しませんでした。出せませんでした、か。


 スマホのタイマーで起きるなり、パソコンに向かう。痺れる右手を揉みながらパソコンに向かう。起動を待つ間に目をこすりながら、酸素を吸い込み、脳を覚醒させる。

 作業は順調。これはいける、ギリギリいける、とハイテンションになる。

 やっぱり梗概や応募者情報(連絡先など)は早く片付けておいてよかった、インクも買っておいてよかった、と自己評価がやたら高くなる。

 ポメラで書いた加筆分の移行を、ちょっとした勘違いでミス。最新バージョンではないことに気付いたときに「ポキン」と折れました。メンタルが弱すぎる。

 出さないことを正当化する理由がダダダダダダと押し寄せる。

 加筆分の推敲が甘いしなぁ、ネタが有名作品とかぶっている可能性もあるしなぁ、推敲してバサバサと削っていたら規定枚数ギリギリだから「水増し」したと疑われそうだしなぁ、もっとやりたい仕掛けもあるんだけどなぁ、ギャグが滑っていそうだしなぁ、いかにもアマチュアっぽい小ネタを挟んでいるしなぁ。



 メインの仕掛けのよりよいバージョンを思い付いたのが決定打。

 これは来年か、他の賞か。

 来年までに死んでしまったら終わりなんだけどなぁ。


 もう一次通過リストに名前があることに喜ぶのではなく、「獲れる」レベルにしないと意味がないと言い聞かせる。


 この企画を読んでくださったかたには、本当に申し訳ない気持ち。

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