定刻のギャグ襲

日本語として使える素敵な州名。

・有りそうな（アリソーナ）：

　　believableという意味の日本語として使える州名。 　

　「有りそうな話（believable story）」のように使う。

　「ゾ」を不明瞭に発音するのがコツ。

　因（ちな）みにArizona（アリゾナ）は米国南西部の州。

・はっ？　わい？（えっ？ 私？ ）：

　「あんたのことや」と自分を指された時にはこの州名で応えればよい。

　因みにHawaii（ハワイ）は太平洋中部にある米国の州。

・また通説（つうせつ）？：

　「また一般的な説ですか」と世間にひろく行われている説ばかり説く人に辟易（へきえき）

した時にはこの州名を口にして牽制（けんせい）する。

　因みにMassachusetts（マサチューセッツ）は米国北東部の州。

・入浴（ニューヨーク）：

　New York（ニューヨーク）は米国北東部、大西洋岸の州。

　この州名（都市名）を日本でジョークとして使うアメリカ人は多い。

「アメリカの或（あ）る大都市に住んでいた時には毎日お風呂に入っていました」などと突然話をフられたら、「毎日New York？」とか言って笑ってあげること。

アメリカの観光ガイドには、日本ではこの入浴（ニューヨーク）ジョークがウけると書いてあるらしい。　

　朝起きたらOhio（オハイオ）（米国中央北東部の州）と言えとも書いてあるそうだ。

・言（ユ）った：

　言った言わないと言う言質（げんち）論争の時に使うとよい。

　Utah（ユタ）はアメリカ合衆国西部の州。

・…滴注す（テキサス）：

　「目薬を一（イッ）滴注す（テキサス）」と言いたいときに使える州名。

　敵を殺傷するという意味の「敵刺（てきさ）す」もお勧め。

　Texas（テキサス）は米国南部の州。

・儂（わし）居（い）トン？：

　「私は居ますか？（どこの方言かは不明。どんなシチュエーションで使うかも不

　明）」　Washington（ワシントン）は米国北西部太平洋岸の州。

　「いないよ」と返答するときには、州名ではないがオランドーを使うとよい。　

　Orlando（オランドー）は米国フロリダ州の都市。

・軽いヘルニア：

　「軽いヘルニアですね」と医者が患者に病名を告げるときに使える州名。

　California（カルフォルニア）は米国太平洋岸の州。

・風呂？ いいだ：

　東北の温泉旅館の女将から入浴を勧められたが、気が進まない時にこの州名を　

　言うとよい。

Florida（フロリダ）は米国南東部、大西洋岸の州。

・アカンそう：

　「だめみたい」と可能性を否定したい時、この州名を言う。

　Arkansas（アーカンソー）は米国南部、ミシシッピ川西岸の州。

　この州名は「心に浮んだ思いをきかせてください」と言われて「あぁ（あー）、感想（かんそう）ですか」と答える時にも使える。母親と道で会ったときの「ああ、母さん（アー　カアサン）」とか…

　いろいろなシチュエーションで使える便利な州名である。

・倦怠期（ケンタイキ）：

　 weary of married lifeという意味の日本語としてこの州名が使える。

　Kentucky（ケンタッキー）は米国中央東部の州。

　「私たちケンタッキーなのよ」と言えば、「ああ、この夫婦は互いが煩（わずら）わしくなる時期を迎えたんだな」と、大概（たいがい）の日本人は理解してくれるだろう、たぶん。

　洗濯用家電（センタクキ）の意味でこの州名を使うには多少無理があるが、「K」を不明瞭に発音すれば通じると思う。

　この州の主食はフライドチキンではないと知り合いのアメリカ人が言っていた。

　また、『コンバット』のサンダース軍曹とKFCのカーネル・サンダースは親戚ではないと（訊いてもいないのに）教えてくれたので、日本には東京都にも北海道にも京都府にも大阪府にも生息（せいそく）していない県タヌキーというイヌ科の動物がいるのだと教えてあげたら、「貴重な情報をありがとう」と言って真顔（まがお）でメモをとっていた。

・常時（じょうじ）や：

　「いつもです」という意味で主に関西で使える州名。

　Georgia（ジョージア）は米国南東部の州。

・水に（ミズリー）して下さい：

　「お茶と水、どちらがいいですか」と訊かれ、水が飲みたいときにこの州名を言えばよい。「り」の音量を極端に下げて発音するのがコツ。

　Missouri（ミズリー）は米国中部の州。

　雨まじりの雪という意味で使っても寛容な日本人なら理解してくれる。

・お～暗（くら）。ホンマ：

　「本当に暗いね」と（主に関西で）言いたい時、この州名を言えばよい。

　因みにOklahoma（オクラホマ）は米国中央南部の州。

・類似（るいじ）やな：

「似ているね」と（関西で）言いたいときにこの州名を使う。

　Louisiana（ルイジアナ）は米国南部、ミシシッピ川河口部の州。

・眠らすか：

　「こどもを寝かしつけようか」とか「あいつ煩（うるさ）いから黙らせようか」といったシチュエーションで使える州名。Nebraska（ネブラスカ）は米国中央部の州。

・あらそうスか：

　「おや、そうですか」と何かに気づいて人の意見を肯定するときにこの州名を言

　う。Alaとskaの間にsoを挿れると立派な日本語になる。

・あら、スカ？：

　外（はず）れくじを引いて落胆した時にもこの州名を言うとよい。

　Alaska（アラスカ）は米国北西部の州。

・簪（カンザシ）：

　女性の頭髪に挿（さ）す装飾品。東北地方ではシがスと訛（なま）るので立派に通じる。

　Kansas（カンザス）は米国中部の州。

・勿体（モッタイ）な：

　何かを無駄にしたくない時にこの州名を言うとよい。

　因みにMontana（モンタナ）は米国北西部、山岳地方の州。

　州都ヘレナの市名は「入りなさい」と言いたいときの江戸弁「入（へえ）りな」として使える。この州名は「そんなもんだな（モンタナ）」と言いたい時に使っても構（かま）わない。また、「みのさんのファーストネームは何だっけ」と訊かれた時、「もんた…なっ（なっ…は念押し）」と州名を使って答えても差し支（つか）えない。

・…ねば、だ：

　助動詞ズの已然形ネ＋接続助詞バ＋間投助詞的強調を表す助動詞ダによる念押（ねんお）し。「今日中にやらねば、だ（ネバ　ダ）（今日中にやらなければいけない。ということだ。わかったな）」

　Nevada（ネバダ）は米国西部の州。正確にはネヴァダ。

・相拿捕（あいだほ）：

　一緒に捕まえるという意味でこの州名が使える。

　Idaho（アイダホ）は米国北西部の州。

　州都名Boise（ボイシー）を「もう結構（けっこう）です」という意味で使えると思っているアメリカ人には、Bを不明瞭に発音しないと「もういいし」とは聴こえないと忠告してやるとよい。飲食店で何かを食べた後、この州の州都名を言うと喜ばれるが、その際、Bを発音しなければ立派な日本語として通じる。

　序（つい）でに、墓石は「ぼせき」若（も）しくは「はかいし」と発音し「ボイシ」とは発音しないと教えてあげることも大事。

・俺？　来（こ）ん（私？　来ないよ）：

　「君は来るの？」と訊かれ、行くつもりがない時にこの州名で答える。

　Oregon（オレゴン）は米国太平洋岸北部の州。

・俺？　ゴーン：

　日産の元社長さんとかGonzález（ゴンザレス）さんとか権兵衛（ごんべい）さんとかが「あなた誰？」と訊（き）かれた時に日本ではこの州名で答えるらしい。

　Oregon（オレゴン）は米国太平洋岸北部の州。

・来（こ）んね。近（ち）かっと：

　「来なさいよ。遠くないから」といった意味で九州辺りで使えるはずの州名。

　Connecticut（コネチカット）は米国北東部の州。