我が家の嫁は世界一

葉月 めい

第1話 まーさんという妻

うちのまーさんは変わり者だ。

本人は決して認めることはないけれど、びっくりするほどのボケをかましてくる時が多々ある。

色々と、ぶっ飛んでいる。


そして、恐ろしく聞き間違いが多い。

あまりに支離滅裂なのでたまに腹が立つ。

耳はいいのに、なぜなんだろう?

脳にいくまでに、何かがイタズラをして面白くするようにできてるのかもしれない。

面白くないんだけど。

まーさんならあり得そうで怖い。


もういい歳なのに、3歳児に見える時がよくある。

もしかしたらまーさんは、年齢操作を無自覚でできる特殊能力も持っているのかもしれない。


家での基本設定は3〜5歳児な気がする。

気ままに遊んで、食べて、よく寝ている。


寝る時は何かを抱っこしないと寝れない人らしく、今は水族館でねだられて買った、サメのぬいぐるみを抱きしめて寝ている。

その前は“にょろにょろ“だった。ムーミンに出てくるやつ。

好みが、さっぱりわからない。


まーさんは

よく泣き、よく笑い、よく怒る。


僕は、地団駄を踏む大人を初めて見た。

まーさんはいつも全力。


いたずらも好きだ。

だけど顔に出ていて、すぐにバレる。

嘘も壊滅的にへたくそ。


人を信じやすく、繊細な部分もある。


それがうちのまーさんだ。


まーさんの良さがさっぱりわからない人も多いだろうな。

万人受けするタイプではない。


でも僕には、なかなか面白い人なのです。


まーさんの良さが少しでも伝わりますように。


これからゆっくり、よろしくお願いします。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る