第16話 オークション、コメ・米・こーめ!

いよいよ本日はオークションの日、ほぼ貴族たちが参加する為、アイマスクは外せないらしい。ちなみにぼくは商業ギルドマスターと一緒に個室から落札できる、VIP待遇だ。はい嘘です、こんなちみっ子が入札してたら奇妙なので連行されました。


次々と商品が落札されて行く、扇風機みたいな物や、剣等の武器防具。はたまた奴隷まで、いるんだ奴隷の人。狐の獣人だった、可愛そう。

そしてなんと来ましたよ奥さん、念願のお米が。あまり量はないけど米・味噌・醤油の"和の国セット"。あれよあれよと金額が…上がらない…だと?

僕が入札した5金貨から、沈黙のままだ。あっさり落札できた、まだ認知度が低いのかなー…それとも口に合わない?か、そもそも日本の様には美味しくないとか。


まぁ病院食のお米も??な感じだったしね、それでもぼくはパンよりも好きだったけど。味噌汁は薄かったけど、親が液体味噌汁を持ってきてくれてたから美味しく食べれた。液体味噌汁楽で美味しいよねー。

まぁなにはともあれ落札できたし、他に欲しいのないし、もういいや。

しかしながら、この世界は音楽も乏しいみたい。ピアノもないしギターぽいのはあるけどね、んーギターか今度作ろうかなエレキギター。ベースにキーボードにドラム。

マイクはもうあるしね。

これもやりたい事メモに書いて置こう。ギルマスがチラチラみてくるけどw




…と言うわけでついに城です、そう王様に逢いに来ました。

各楽器も用意してます、ある程度弾ける様になるまで大変だった。勿論ギター用とベース用のアンプも用意した、地球で僕がすきだった曲の簡単な物をなんとか習得したよ‥大変だった、特にピアノとドラムだよドラム!こんなの人間が叩ける物じゃないだろ、足と手がバラバラになんて無理なんだよ!でも子供だし飲み込みは早かったよ!


「ようこそユーキ、我が王のピエール・フォン・ユリウスだ」

「はじめまして国王様、本日はお招きありがとうございます。礼儀知らずなので恐縮ですがご容赦くださいませ」

「うん、所々変だな。まぁ気にしなくて良い、それよりもお前が開発した品々‥どれも素晴らしい出来だ。特にカメラとマイク、あれらがあれば我の仕事も激変する」


「お褒め頂き光栄です、本日は娯楽として楽器を何点か、あとデザートにケーキを持って参りました。こちらがケーキの"ショートケーキ"でございます」

「ではわたくしが毒見をさせて頂きます」

「構わん、我に寄越せ。…ほう、これは美味いな。今度のパーティの目玉として使えそうだ。ユーキよこのレシピも前同様売ってくれるんだな?」

「はい、勿論です」

「‥しかし、これは難しそうだな。悪いがユーキよ、すまぬが後で料理長に作り方レクチャーしてくれ。さて、楽器と言ったな。見せてみろ」

「はい、こちらの4点になります、マイクと同じく大音量で演奏が可能です、こちらがエレキギター、高音担当のギターで‥こちらがベースギター‥低音担当です。で、こちらがキーボード、色々な音を奏でます。最後にドラムです各楽器の進行役、リズムを刻みます。さわりだけですが、各楽器演奏してもよろしいですか?」


「うむ」


みんなが見てる中での演奏は恥ずかしかった、しかもロックだしねwぼくが大好きな

ブーイの曲だ。


「こんな感じです、そしてこちらが演奏した物や声を録音・再生する機会、カセットレコーダーです、さっきの音楽をまとめました‥歌はヘタクソですがお聞きください」


自分の声って恥ずかしいよねなんか、自分の声とは思えない。ほんとヘタだな。

でも王様は食い入るように聞いてくれてるし、本当にいい人なんだろな。


「すごいな全く‥しかしユーキは何者だ?これだけの物1人でしかも子供が発明する物でもあるまい」

「はい…私は前世の記憶がございます。ですのでぼくが発明したのでは無く前世の知識です」

「…ほう、そんな事聞いた事ないが、嘘を付く意味も無いか。ところでユーキ…そちをこの国から手放す訳にも行かなくなった、悪いがこの国の貴族になって貰う、具体的に言えば俺の養子だ。お前が1人身なのは知っている、どうだ嫌か?‥いやでも嫌とは言えないか、まぁ悪いようにはせぬ。我にはすでに15歳の長男がおるし、我に万一があってもそなたが継ぐ事はない、気難しい貴族のあれこれも最低限でよい。

まぁ我はまだ若いから早々世継ぎとか関係のない事だ」


「王城暮らしはしなくてもいいですか」

「そなたが良いのなら良い、呼び出しはするがな。これまで道理金も払う、安心しろ」

「それが聞けて安心しました、よろしくお願いします父上」

「現金な奴だな息子よ、だがそれでいい。住まなくていいがユーキの部屋も用意するからな、何か必要な物があるか?」

「では作業するスペースと錬金するスペース・料理できるスぺースが欲しいです」

「わかった」



こうして王城に自分の部屋ができた、えっ、ぼくが王家?なんてこったい




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