前のエピソード――第45話　20230306「まさかのSOBスピンアウト第3弾」

　けいは「ぐちゃぐちゃ、難しかったですねぇ……」

　なみかわ「ところがけいはよ……、次のお題の方が難しい……」

　KAC20233のお題「ぐちゃぐちゃ」は見た瞬間うわー、これはしんどいと思いました。思いつくものはたぶんみんな書いてくれるだろうし、あまりにアレ（優勝ではない）なものもアレ（優勝ではない）やし、最初に考えていたネタはいったんリセットして、『愚者の選択』としました。いや、最初に考えたネタの時点でタイトルはこれを書いていた気がします。タイトルだけで中身は全然別のものでした。

　粗筋は最初は（アナログ）漫画作成の修羅場みたいなものを考えていました。乱雑さのぐちゃぐちゃのほう。それだけでもよかったんだけど、起承転結とか考えると、もうちょいなんかほしいと思って、ワナビ少年の登場となりました。作品タグにワナビを入れるとネタバレになりそうでわざとやめました。

　この主人公は本当にワナビ以下のどうしようもない人という設定にしました。実際にはまだ会ったことはないけど、今までに「漫画投稿したい、でもまだ1作も（8ページのショートですらも）完成させたことが無い」という感じの人は何人か見たことがあります。とりあえず投稿したい人は1ページでもなんか完成させて。なんも完成させてない人と、何かを描き切った人って、もうその時点で違うから。ぜひ。

　主人公のように「まずきっちり漫画の基礎（？）を専門学校で学び、次に構想ノートを作成、編集者に見せて長期連載の第一話を描く」とか、鉛筆や、ボールペンや、mspaint.exeや、割りばしに墨汁つけたもので描くとかすらもせずに、大枚をはたいてPCやソフトを買うまでなんもしない、王道なんてないけど、漫画家への道を志す人にとってはまさに「ぐちゃぐちゃ」な思考だと、両親はとがめたかったんでしょう。もしも主人公がなんかプロットでもネームでも親に持って行ってたらなあ。

　このへんはもう自分の自己満足ですけど、両親が必死で原稿を仕上げているシーンは、スマホで読んでいたら画面いっぱいに文字びっしりになればいいなと思って書きました。去年買い替えた自分のスマホでは9割は埋まったけど、みなさんのところではどうだったかしら。スクショとかみせてもらえると嬉しいんですが……。近況ノートにアップしてみよか。パソコンで見たら、前後と全然バランス取れてなくて泣いた。

けいは「ぐちゃぐちゃ、難しかったですねぇ……」

なみかわ「ところがけいはよ……、次のお題の方が難しい……”深夜の散歩で起きた出来事”やで……深夜なんかドラクエしかしてないわ……」

けいは「いやそこは普通に寝てくださいです」