神スキル[荷物持]を持つ俺、勇者パーテイーから追放されたので歓迎してくれたチート村をより大きくかつ便利にして行きたいと思います。えっ、王も泣いてるし王都より人が増えたから止めろって?...うーん、で?

@tonchyan

第1話 追放

「ロベル、テメーはクビだ!このパーテイから出ていきやがれ!」

「はっ!?」


俺の人生は勇者が言ってきたこの一言をきっかけに思わぬ方向に向かた


△△△

俺の名前はロベル、この国最強パーテイの勇者パーテイの一員だ!!


..........ただの荷物持ちだけど、しかもパーテイ内での存在はゴミ以下...........自分で言ってて泣けて来るんだけど!


まあこんな俺が勇者パーテイに所属出来ている理由はただ一つだ、

俺が勇者と同じ村から来ていて彼の幼馴染だから、


10歳の頃、まだ俺らの職業が発覚していなかった頃は俺がリーダーでよくパーテイを組んでダンジョンに行たりしていたけど、


彼が勇者で俺が荷物持ちだと発覚してから立場は逆転、彼は天狗になって行き、とうとう俺をリーダーの座から引き下ろしてしまたと言う訳だ


その日から俺は辛うじて荷物持ちとしてこのパーテイに居られたものの、


パーテイに入って来た皆の態度はどんどん酷くなって行って最終的に俺は岩の苔を食べる始末、


それでも俺は子供の頃からの憧れだった勇者パーテイに所属し続けた。そう、今日までは........


△△△

「ロベル、テメーはクビだ!このパーテイから出ていきやがれ!」

「はっ!?」


勇者がこれを告げた時、俺は冗談かと思い他の皆を見たが誰も反論して来ない


「分からなかった訳、あんたは首よ、首、勇者さまの幼馴染じゃ無かったらあんたはただのゴミよ」


「そうでごわす!お主見たい奴はクズでごわす」


勇者の彼女でもある魔法使いのアニャも、

東にある島々から来たタンクの一郎も、


反論するどころか勇者と一緒になって俺を攻め始めやがった、二人とも似たような事言いやがって!ゴミ、クズとかウルセー....


...うん、この状況ヤバない?


「お、俺が居なかったら荷物をどうするんだ!それに料理、掃除、回復、結界、補助魔法」


そう叫びながら3人を睨む、そして何故か今月俺が貰ってたお金が凄く減ったのを思い出した.....


まさか今日置いていく事を想定していたのか.....


そこで俺はようやく分かった、ハメられたと、全員グルだ......


「うるさいわ、荷物持ちのぶんさいで、あんた以上の荷物持ち、王がいくらでも雇ってくれるわ、


あと、王様と言えば、あんた王都にもう入っちゃ駄目よ」


王都に入るのが駄目って、どう言う事.............


「な,何言ってんだよ、そんな事王様が許す訳無いだろ.................」


はっ!


「オイッ、テメー等!!!やりやがったな!」

「そうよ、王様もすぐ同意したわ 「アーニャの頼みなら仕方ない、好きにしろ」 ってね」


こいつ等、王様に頼んで俺を王都から追放させたな!

どんだけクズ何だよ!俺の人生を台無しにするのがそんなに面白いのか!


勇者パーテイは顔が聞く、よってこいつ等に掛かれば人を一人王都から追放する事だって容易いだろう、


それでも!普通、幼馴染を街から追放するか!


「なあ、リク、幼馴染だろ、追放する理由ぐらい教えろよ......」

「はっ、何言ってんだよ、テメーが俺の恋人アニャを危険に晒したからだろ!」


へ?そんな事あった?


「そうよ、この前のダンジョンであんたのせいで死にかけたのよ!

ドラゴンを倒せない何てただのクズよ、傷が出来たじゃない」


.........あんた、今日の朝何を吸ったの?メチャクチャ凄そう何だけど


「何言ってんだお前!俺はドラゴンが居るから気をつけろって何回も忠告しただろ!


後、ドラゴン倒して無いどころか俺が一番、俺しか攻撃当ててたじゃん!逃げられたの一郎とリクが小便してたからだろ!


アーニャもいちいち変な指図して、あれ従わないと打つ癖に毎回ろくな事言わねーんだよ!!


そもそも


俺に魔物倒すな!経験値が減る!って何時も言ってたのは何処の誰だよ!


あのドラゴンと対面した時お前も、て言うかリクと一郎も俺を囮にして撤退してただろ!死にかけたんだぞ俺!


そもそもその引っかき傷はドラゴンのじゃないだろ、どうせ犬か何かに引っかかれたんだろ


全くもって全然理由になってねーよ!もはや感謝しろ!」


て言うか何言ってんだ!あんな状態で死んでない事すら奇跡じゃね|?


「うるさいわ、どうせ貴方はここでお別れ何だから」

「ここでって.........魔界の近くにある森の真ん中だろここ!!!それと、王都に保管していた物は!」

「ああ、ロベル、それはもう売りさばいたから問題ねえよ」


はっ?!何言ってんだこのクズ勇者さんはよ.........


「売りさばいたって..............もしかして全部!他界したお母さん達の写真は戦闘に持ってくるなって言ってたのはもしかして.....」

「売ったに決まってるだろ、王に頼んでたし今頃オークションにでも出てる筈だぞ、ロベルの癖に金ピカなケースに入れやがって!」

「そうでごわす」

「そう言う事、だから私達の荷物を出して」


ブチッ!その時俺の頭の中で何かが切れた、泣きたい気持ちと怒りで普通に考える事すら難しかった


思い返せば俺は馬鹿だったと思う、アイツらの荷物を持ってたのは俺だから奴らを脅したり出来たかも知れないけど、


俺はその時リク達に捨てられて相当ショックだったから冷静に考える事なんて出来なかった


「ああ、テメー等の物なんて持ってても気持ち悪いだけだ!いくらでもやってやるよ!」


そう言いながら俺は出来るだけ乱暴にアイテムボックスを開いて奴らの荷物を床にぶちまけた、少しでも壊れたら良いのに


「って、気をつけてよ、何か壊れたらどうするのよ!」

「知るかクソビッチ」


クソビッチにそう吐いた直後、俺は腹に激痛を感じながら血を吐いていた、


どうやらリクが腹パンを食らわせて来たみたいだ、腐っても勇者!不意打ちだったし痛い!


「グハッ!テメー、リク!」

「ウルセー、俺の彼女をビッチ呼ばわりするな!」


リク、嫌、クズがそう言った時また腹に痛みが走った、しかも何故かさっきより痛い、アイテムを使いやがって!


「リク、そこで辞めておいたほうが良いでごわす、勇者が殺人をしたら流石にヤバいでごわすよ、あくまで手を下しちゃ駄目でごわすし、餓死する方がキツイはず」

「チッ!まあな、あと一週間の命、せいぜい苦しめ」


するとクソビッチは鋭く口角を上げながら俺を煽り始める


「良いよあんな奴に罵倒されても、どうせ直ぐにのたれ死ぬから、この約立たず、能無し」

「そうだな、じゃあ行くか」

「そうね」

「そうでごわす」


....何言ってんだこいつ等


「へっ、どうやって帰る気なんだよ、テメーら」


まださっきの腹パンが痛いけど頑張って顔を上げ、奴ら目を見て返してみた、


けど帰って来た返事は予想外の物だった


「そりゃあ、勿論テメーの転移の結晶でだよ」


そう言いながら奴(クソ勇者)は俺のベルトから見離さず持っていた宝物(転移の魔石)を奪い取った


「そ、それだけは止めろ、お前も知ってるだろ、それは爺、婆と村の人達が買ってくれた最後の物だ、あの人達の最後の遺物、何を取っても良いからそれだけは勘弁してくれ!」


奴の腹パンのせいでフラフラながらも土下座をしながら彼に頼んだが.........


「フンっ、どうでも良いわ、ね、リク」

「ああ、後頭を上げろ、テメーの土下座なんてなんの価値もねー」


そう言った直後 パリーン っとガラスが割れる音が聞こえた、過去に一度だけ聴いたことがある音、転移用の結晶を使った時の音......


案の定、頭を上げると荷物も人もどっちも居なかった.......


「クソッ、クソッ!クソッ!」


それから俺は十分以上床を拳で叩きながら泣き続けた、何時もは怒らないが今日は違った、何かに取り付かれたように泣いた、


痛みのせいなのか、追放されたからなのか、大切な物を壊されたから、分からないけどただ泣き続けた................

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