あの子が私の誕生日を祝わなかった話

カネヨシ

プロローグ

誕生日、ひとりごと


あの子のことが好きだったわけではない。

そもそも進路は別々だった。

中学を卒業すれば一生関わらないだろうと思っていた。


でも、あの子は約束を守らなかった。

八月一日の、私の誕生日を祝わなかった。


だから、今も少しだけ、彼女を思い出すことがある。

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