第1話 小松菜ホットケーキ

今日のお昼は小松菜ホットケーキ。


先日、はる坊に小松菜のお味噌汁を出したら、当然ぽいぽいはじかれた。なので今日は大好きなホットケーキにいれてあげよう、しめしめ。


まず小松菜を洗って、ラップで巻いてレンチン。この作業、地味にめんどくさい。無味ホットケーキなら今頃タネ完成しとる。何束使おうか、半分?やー、葉野菜チンするとめっちゃちっさくなるしね、一袋まるまるで!


チン。

あちち。熱いのわかってるのに毎回なんの対策もなくラップつまんでレンジから取り出す。ラップ剥くのも熱いから気をつけて!!


秘密兵器、サイレントミルサーで粉砕する。死んだじいちゃんが離乳食に使えよーって買ってくれた大事なもの。ブレンダー的なやつで、スムージーとかはもちろん、生野菜もごりごり削れる。大根おろしやトロロに便利。サイレントミルサーというからには、きっと他社製品より静かなのかな?残念ながら私はこういう機器うまく活用できない。


小松菜in。

ゴゴゴゴゴ…

はる坊、…!!!うぇぇぇんんん。

え、怖かった?!サイレントなのに?

一旦ストップしたら泣き止んだ。


仕切り直してもう一度。

ゴゴゴゴゴ…

はる坊、うえええーん。大粒の涙。 

ストップ。むー、はる坊はビビりくんだなあー。でも許せ、ということでもう一度回したらまた泣き出した。はる坊の笑顔が見たくてホットケーキ作ってるのに、泣かしたら本末転倒じゃんと思いなおしてストップ。ごめんよー、もう大丈夫だよーとなだめた。ちゃんと粉砕できたのかな、もうちょいやりたかったけど、泣くくらいなら、まあこんなもんでいいかな。


焼成!!めっちゃ緑だなー鮮やかで綺麗。

めんどくさいので、3枚分の分量をでかいフライパンで一枚にして焼いた。子供用にミニサイズのホットケーキ♡とかはやらない。あとでハサミで切る。


「ぱん!ぱん!」

はる坊はホットケーキのことをぱんと呼んだ。もっと小さいときはライスのこともぱんと呼んだ。初めて発語したのは「ぱぱ」でその次が「ぱん」。3番目が「まま」だった。(ママはパンに負けました…)つまり、はる坊はパンが大好き。


喜んでかじりつく。が、普段のホットケーキのときと明らかに反応が違って、のろのろと咀嚼している。


「はる坊ー、美味しいよー、大好きなホットケーキだよー?」と言って私も食べた。なるほど、めっちゃ小松菜だ。どうやら小松菜を入れすぎたらしく味がとても濃い。しかも、粉砕しきれなかった小松菜の繊維がびろーんと出てきた。これははる坊には厳しいなと思ったけど、ホットケーキ美味しいよのスタンスは崩さずにオススメし続けた。バターとはちみつをつけてなんとか食べさせようと頑張ったけど、一度抱いた不信感は消えず、全然食べてくれなかった。これはママのせいです、申し訳ないです…。


償いの意味でバナナを食べさせてあげた。バナナもホットケーキに一緒に入れたら美味しかったかな。スムージーみたいだな。


旦那さん、びろーんと小松菜が出ているホットケーキ見て一言。「いやー、これははる坊には無理だわー。かわいそう(笑)」


じゃあお前が小松菜食わせてみろや!







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