冷たい現実


理想と現実はけして手を繋がない

視界に映る虹は灰色を基調にしたものだった

「何もかも消えてくれ………」

気付けばそればかりを願っている

ただ眺めているだけで死にたくなる虹など初めてだった

そしてそれは永久に消滅してくれない

そこで夢から覚めた

小鳥がちゅんと鳴いてだが何の希望も無い朝だ

曖昧さを許さず暴力的な光が様々な角度から照射されけして逃れることは出来ない朝だった


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