第11篇LIKE A BUSHMAN

仙人になって

都心を歩こう

20年前の夢も

空き缶蹴飛ばして

うやむやになる


ブッシュマンになれたら

ブッシュマンになれたら


文明の話を

深夜のテレビで見た

人の存在は

地球の終わりを示し

火星行きの切符も

もう埋まってるんだって


ぽかーんと

空を眺めていた

10代の終わりの頃も

そういえば

こんな感じだったっけ


夏の残像も

ただイライラした

蒸し暑さの中

一年もすれば

また繰り返すんだ


もう太宰治にもなれない

三島由紀夫にもなれない


環境問題の話

新聞で見かけた

ビル一つ立つ度に

地球は蝕んでいくと

人事のように思うけど

ナウシカのようにはいかない


なすがままにと

20年前も同じことを言ってた

何も知らない方がいいし

知らないまま霊界に行くか

火星に行こうか

ジーザスにも決めかねる


2021(R3)5/15(土)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る