第4話

彼女は席から降り、

暗闇の中で散らばった物を拾い始めた。

僕も席から降りてリップを拾い、

そっと手元に差し出す。

驚いて振り返った彼女の顔は、

スクリーン一杯の太陽に照らされて、

はちみつ色に輝いていた。


(向日葵みたいな人!)


席に戻っても、エンドロールまでずっと、

ドキドキが止まらなかった。

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