53話 白ブチ猫、良くならない

53,白ブチ猫、良くならない


翌朝までベッドでモモ子と三匹で寝るが8時過ぎると


白ブチ猫が出してくれと窓の側でニャオニャオと鳴き出した。


が出すと心配なので聞こえないふりをして寝ている。


起きて、朝ごはんに昨日のほうぼうの腹骨を焼いたものを


あげると元気よく食べ始める。


ちなみにモモ子は珍しくほうぼうは嫌いなようで食べない。


食欲がわいてきたことは良い事だ。


食べるとすぐに玄関のドアの前で待っている。


外へ出たいのだろう。


私が出る時に出そうと思い化粧しようとドレッサーの前に座ると


白ブチ猫が玄関から戻ってきてドレッサーの下に潜り込んだと思ったら…おしっこ。


結構な量だ。


間に合わなかったらしい。


まっ、良くなったのならいいか。


本当はまだ外へ出すのは心配なのだが二日も


家の中に居たのでストレスも溜まっているだろうと思い、出すことにした。


とりあえず薬を飲ませてから外に出す。


私が出かける時には影も形もなかった。


昼休憩で戻って来ると案の定姿を見せない。


やはり出さない方が良かったかと後悔するが


野良である白ブチをいつまでも家の中にいれておけるものではない。


夕方、仕事に出かける時何となく犬小屋の方を見ると


植木鉢を置く台の上に白ブチ君はいた。


いない間にまた、どこかへ行ってしまうのも心配なので家の中に入れる。


この頃はモモ子とも仲良くなっていたので二匹だけにしても心配はなかった。


仕事から戻ってほうぼうをあげると少し食べる。


食べると外に出たがったが出さないでおく。


翌9月18日朝、食べる気持ちはあるようだが


魚を一口食べてそのあと見向きもしない。


痩せてガリガリなっているのでなんとか食べて欲しいのだが・・・


夜は無理矢理にくちの中に押し込むが全部吐き出してしまう。


動く元気もなさそう。


19日朝、食べないので昼にマグロの煮たものとトビウオの焼いたもの、


市販の猫の餌を持って帰る。


トビウオは食べる気持ちはあるようだが一口食べただけで


後は食べないので喉の奥に押し込む。


市販の餌は食べない。


一粒喉の奥に押し込んでみるが出してしまう。


手のひらに乗せると食べた。13粒。


夕方、出かける時に23粒おいて出かける。


帰ってきたらたべてあった。


モモ子の散歩をさせて戻って来るとニャオと鳴くので


昼間のマグロを上げると少し食べる。


市販の餌も出してみる。


これも少し食べるがすぐにそっぽを向く。


おしっこは昼にしただけでウンチはしていない。


20日、昨日の夜、置いておいた餌を少し食べた様子があった。


餌をあげると食べるので食欲はあるようだ。


牛乳は少し飲む。おしっこもする。


朝仕事に出かける時外へ出たいというのでだす。


昼休憩に戻るのが遅くなって4時になってしまったら


玄関先で待っていたので安心する。


餌も食べ、牛乳も飲む。


袋の餌を出して夜の営業に出かける。


戻って来るとたべてあった。


玄関のドアで爪とぎをして外へ出たそうだがやめさせる。


風呂から上がってドレッサーの前に座ると窓辺に立派なウンチがしてある。


つやつやして量もあったしおしっこもたっぷりしたので安心する。





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