おばあちゃんの手鏡が映す真実の世界

絶望的な状況下で
おばあちゃんの手鏡が映し出してくれた
一縷の光たちに救われる想いで
読み進めました。
「お天道さまはみているよ。いつもそう思うようにしてたから、あたしは辛い事や理不尽な出来事を乗り越えられたんだよ」
義理母が昔話をする際に
よく言っていた言葉を思い出しました。
鏡が映し出す世界は、ありのままの自分の心そのもの。
心の世界はどんな残酷で惨めな現実をも
容易に作り出すことができる。
逆もまた、然り。
その真実に気づいた瞬間
人ははっきりと目覚めるのですね。
主人公がおばあちゃんの手鏡を通して
真実の自分自身を見つめる事ができて
良かった。
素敵な物語でした。