Planets melody

七瀬渚

鳴り止まない言葉の海で


 鳴り止まない言葉の海で

 幾つもの答えに惑わされ

 自分の居処わからぬまま

 自分らしさもわからぬまま


 鳴り止まない言葉の海で

 いつまでこうしているのって

 そろそろ現実を生きなよって

 溺れているのに無茶言うなって



 自分に大切にしてもらえない私は可哀想

 そう 自己嫌悪も自己愛も背中合わせ

 どっちも表なんだ


 キラキラ輝いてる言葉たち

 いつになったらそこへ行けるだろう


 こんなとこからじゃ手が届かない

 憧れのまま零れ落ちてく

 遥か彼方の流星群


 今を生きられればきっと私も

 そう 本当は私も輝きたいんだと気づいた



 鳴り止まない言葉の海に

 紛れてしまう内なる光

 もっと上手く もっと外へ

 もっと私らしく紡げたなら


 鳴り止まない言葉の海の

 奥底に沈めた宝物

 小さな頃に集めたもの

 嵐が止んだら思い出せるように



 キラキラしたものが好きだった

 ビー玉とかおはじきとか貝殻とか集めていたい

 今もそう

 本当はそう

 手のひらいっぱい綺麗なものを


 我儘だとしても私は

 ただそればかりが欲しかった



 鳴り止まない言葉の海で


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