第12話

俺なりに抵抗した。


流石に突然口を塞がれたら、ビックリするし、

息苦しい。恥ずかしながら俺、アレルギー性鼻炎だから鼻呼吸がちょっと大変なんだ。

俺の呼吸の術である口を...!

頼むから。

か、開放してほしい。

少なからず暴れたら。


ちょっとの隙が生まれて、俺は喚いた。


「ちょ、山野井さん...!」


「まだ酔ってます...?」

こんな、押し倒すとかやめて下さい...!そもそも、なんでお酒弱いのに、飲んだんですか!?」


「バカね。もう素面よ。お風呂借りる前は結構、ふらふらだったけど、大分酔いが覚めて

正気の沙汰になったわ...!」


「私が酒を飲んだ理由はね、、」




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