お礼はパン、想いは紙飛行機

https://kakuyomu.jp/works/16816452219594312528/episodes/16816927861730668025


 ↑と同一人物達。読まなくても平気。




 中学二年二学期、期末テスト。苦手な数学。次のテストダメだったら小遣い減らすと鬼母に言われた私は、数学得意の級友、彼ノ矢君に泣きついた。


 購買の焼きそばパンを条件に、なんとか赤点回避して、ちょっと憎き数学の楽しさもわかって。お礼のパンはあげたけど、それだけじゃ足りないかなって、この前バレンタインにチョコパンあげた。


 手紙は結局渡せず、まだ手の中にある。悲しいから窓から紙飛行機に、


 しなきゃ良かった。


「イテッ! なんだこの紙……」


 彼ノ矢君結構近所に住んでたんだね。

 ああっ、やめてやめて! その紙開かないでぇ!




『彼ノ矢君、この前はありがとー。また勉強じゃなくてもお話出来たら嬉しいな』




 Twitter300字ss第八十五回お題より……「紙」(本文291文字)

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