第4話、「 プーチンに、言ったった 」

 ロシア語は、筆記体で書く事が多い。

 ハッキリ言って、『 ミミズが這ったような字 』である。 よく、文房具が売っている所で、ペンの試し書きをする紙が置いてあるのを見かけるが、その紙に書いてある『 幾何学模様 』のような文字だ。


 妻が、プーチン大統領と、自宅近くの居酒屋へ行った。

 プーチン大統領が、箸の包み紙に書くサインを見て、妻は一言。

「 お前、字、ヘッタクソやなぁ~ 」


 …よくもまあ、こんな、ワケ分からん夢を見るものである。

 大統領を前に『 お前 』と来た。 しかも、居酒屋で。 近所、と言うところが大変にローカルっぽくて、哀愁すら漂うようだ。


 妻は、大学でロシア語を副科として修学しており、ある程度は、読む事が出来る。 だからこその、この夢見なのだろうが、それにしては、全くもって支離滅裂。

 微妙に関西弁なのは、3年ほど、京都に赴任していた時代があるからである。 酔うと、関西弁になる。


 あやちゃん… ヘンなトコは、母さんに似るなよ…?

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