屋根裏~戦闘前~

 屋根裏は今までの部屋とは打って変わってうす暗く、埃っぽい空気にすえた臭いが充満しています。奥には魔剣らしき剣がジェネレーターに収められ、淡い光源となって部屋を照らしています。そして、侵入者に気づいた何者かが起き上がる、衣擦れの音がどこからか聞こえてきます。


ダリア : 衣擦れ?ということは服を着てる……って、まさか。

GM/謎の女性 : 「……(こんばんは、いえ、おはようというべきかしら)」 女性の言葉は、(キャラクターシートを確認して)誰もわからないですね。

エリカ : 「……?」(身構えつつも)

ダリア : 魔動機文明語の読み書きはできても会話はできないんですよね……。」 

エリカ : アシュレイに通訳を願うしかないか。

ダリア : あ。魔動機文明語で、「すみません、会話はできないのです」と書いてみせます。マール : 「あー。さーせん、ナニいってるかわかんないしー」と言って口を指差してから×サインをします

GM : こちらの様子に謎の女性は、こほん、と咳払いをうつと交易共通語で、「この言葉なら理解できるのかしら?」

エリカ : 「……!」

マール : 「おー、おけまる」

ゴーシュ : 「わかるわかる」

ダリア : もしかして、魔剣迷宮のアップデート機能で、昔なかった交易共通語もしゃべれるようになった?

GM/謎の女性 : 「今のわたくしの肉体と魂は、この魔剣の迷宮に囚われています」

ダリア : 「……だから、昔知らなかった言葉もしゃべることができるようになった、ということでしょうか」

GM/謎の女性 : 「かつて、わたくしたちを守ってくれたこの『ブリキのおうち』が、今度は牢獄になるだなんて、皮肉なものです」

マール : ちらっとアシュレイを見る。

GM: アシュレイは「ボクは……そんなつもりじゃ……」と苦しみ、あえぐような仕草で女性を見ています。

エリカ : 「……」

マール : 「どうしてここが牢獄になんのさ」

GM/謎の女性 : 「この迷宮は、持ち主以外のものは、招かれたものしか入れません。招待状を頂いたでしょう」

マール : 「そうだっけ? あーしらは、たぶん、持ち主の連れ、だからかなー」と、アシュレイを見る。


 正確には玄関を潜る前にカードを貰っているのですが、直後の「ゴーシュ玄関ポチッとな事件」で全員忘れています。


GM/謎の女性 : 「ここは完全に閉じられた空間。そもそも、わたくしたちはもはや……」そこでアシュレイに気づいた様子で、 「まあ、大魔法使い様。ついにいらしゃってくださったのね」 と、声を弾ませます。

GM/謎の女性 : 「ふふふ、小さくて可愛らしい、今回も女の子なの? ふふふ、ふふふ……」

ダリア : 「……前世のアシュレイちゃんは男性の格好をしてたそうですが、女の子だとわかってらしたんですか?」

GM/謎の女性 : 「ええ、わたくしにだけ教えてくださったのです」

マール : センスエネミィをやるまでもないくらいやばそうな気配がするのは気のせいだろうか?

ダリア : なるほど……。 

GM/謎の女性 : 「いつかは、この国を2人で変えようと……、彼女とわたくしは、同胞にして共犯者……」

エリカ : 「……」(不穏な気配を察知して身構える)

GM/謎の女性 : 「いとしい、ひと……」

ゴーシュ : 「……(話長いな……)」

GM : えっ、その……、ゴーシュ、ごめんなさい。

ゴーシュ : ああ、すいません。ゴーシュの頭ではついていけてないというだけなので。PLは楽しんでます(笑)

GM : よかった。では、ここで、冒険者+知力ボーナスで、女性を観察してみてください。

ダリア : (ころころ) 11

ゴーシュ : (ころころ) 10

エリカ : (ころころ) 10

マール : (ころころ) 11

GM : じゃあ、全員、ここまでわかります。この女性、穏やかな物言いに反して、表情がピクリとも動かないなぁ、と。

ダリア : ……人形?

GM : そして、彼女から感じる、猛烈な死臭に気付きます

エリカ : 「……不死者……?」

マール : おそらくは彼女自身が、魔剣の核にとらわれた姫の屍なんじゃないかな、と

ダリア : 「……アシュレイちゃん、王女様は、エルフとかではなく人間だったかしら」

マール : 「いやなにおいだね。こいつ」

GM/アシュレイ : 「……そうだよ、人間だった。それに、彼女の亡骸を、ボクが埋葬したんだ」


GM/ : 「ここにいるのは、アンデッドだよ」


マール : 「…やはり、か」

ダリア : 「そういうこと、ですか……」

エリカ : 「…」

ダリア : 「……王女様。私、キルヒア様にお仕えしております、ダリアと申します。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」

GM/謎の女性: 「名前……忘れてしまったわ。それに、そんなこと、時期に気にならなくなります」

GM : 王女様の成れの果てはとろけるような目で周囲を睥睨してこう言います。「ね? おまえたち」

GM : その声に答えるように、数体のアンデッドが身を起こす。その体にこびりついた布切れから、かつては女性で、メイドだったことがうかがえます。

マール : 「じゃあ、こう聞くよ。……魔剣の核はどこだし?」

GM/謎の女性 : 「……答える義理はありません」

ダリア : もしかして、メイド達もアンデット化してますか……。

GM : イエス。

GM/王女の成れの果て : 「わたくしたちは、ここで輪廻の輪から外れ、ずっと永遠に暮らすのですから」

ゴーシュ : 「俺には難しいことわかんねーけどさ。どうみてもこいつは倒した方がいいヤツなんじゃねーか?」

ダリア : 「……ええ、残念ながら。倒して、魂を解放してあげた方がいいでしょう」

エリカ : 「……」(サーベルの柄に手をかける)

マール : 「アシュレイ、怖いなら目を閉じておきな」

GM /アシュレイ: 「姫様、ごめんなさい……ボクは……。いえ、わたしは、アシュレイ・ジョーンズなんです」


GM/アシュレイ : 「あなたを倒します。そして、みんなで帰ります。おうちに」


マール : 「おっけー、ボス」 すっと発動体の指輪を構える。

ゴーシュ : 「よくいったぜ、アシュレイ」

エリカ : (サーベルを抜き放ち戦闘態勢)

ダリア : 「ええ、この方達を、解放して差し上げましょう」

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