感情を感じられない、どこか他人事のように語られる、少し残酷な物語。夢の中という舞台を活かした文体が素敵です。 スプラッタ系のホラーとはまた違うひんやりした感触を味わいたい貴方へ。
小説家になろう様、マグネットマクロリンク様、ノベルアップ+様でも活動しています。ゆるーく頑張ってます。 少女小説とSFが好きですが、読むのも書くのも雑食…
人の姿や営みを映しながらも、それを時の高みから鳥瞰して行くような、シベリウスの最後の交響曲や「タピオラ」にも似た眼差しの遠さの広がる、コンパクトにして壮大なファンタジーです。喜びも悲しみも結局は同じ…続きを読む
ご自身で「救いがない」と書かれていましたが、個人的にはとても好きな雰囲気の一編です。眠り続ける存在は、まさしく「神」といえる存在。理不尽も殺戮も全て知った上で、それでも世界を許容する様には神々しいも…続きを読む
淡々と流れるような語りの”私”と地底湖を覗き込む女性のやりとりで世界を表現しています。”私”の語りが無情な世界の姿を表しているのに対して、女性の激情の訴えが対照的です。救いのない不条理な物語ですが…続きを読む
世界がどういう状況であるか、主人公がどういう存在であるか、感じるように知って行く構成。 短編のため、何を書いても内容のネタバレのようになってしまうため、詳しくは書けませんが、この文字数の中に、…続きを読む
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