第7話 自己紹介

14:00になり

「さて、課長!自己紹介を」和樹がおちゃらけた声で進行を始める


「えっと」

「佐々木ひとみです。」

「年齢は今年で28になります。」

「血液型はAB型の2重人格者」

周りがくすくす笑い出す。

私の常套手段だ。

硬い表情のまま話を聞かれるより少しリラックスした状態で話をした方が楽だから

「趣味は、お酒を飲むことかな、最近、全く行ってないけど」

「休日の過ごし方は」

「えっとー」

あれ、私、何もしてないどうしよう

「えっとー」

「一日中、ゴロゴロしてるかな」

「大学は○○大学で」

「サークルはボランティア活動してました。」

「あとはー」

「はい!課長!時間です!」和樹がストップをかけた

「じゃー今度は質問のコーナーです!」

「では、課長!基本NGなしでお願いします!」

「では、皆様!どうぞ!」

「はい!」大きな声で和樹が最初の質問をしてきた

「彼氏はいますか?」

「いない」

「好きなタイプは?」

「うーーん好きになった人」

和樹の同期社員から

「ひょっとして和樹、ひとみ先輩の事が好きなの!」

「いやいや、定番の質問でしょ!」

私は、胡桃ちゃんの方をみてみた

詰まらなそうな顔しているちょっと風を変えたいな

「おーい、私の時間だそー!」

和樹ははっとして場を納める

すると胡桃ちゃんから

「今、好きな人とか気になってる人はいますか?」

「うーーん、今の生活リズムだから好きな人も気になる人もいなです」

そんな感じで私の質問タイムが終える時間となった。


「さて、ここからは、仕事時間だよ」

「プロジェクト発表しよう!」

「だれか、何かあるかな?」

「聞かれて答えられる様なものじゃないよね」

「私はね音楽を売りたい」

「レーベルではなくて素人が作り素人が販売する一つの窓口を作ってあげたい」

「いろいろと自分を発信できるコンテンツはあるけど」

「音楽の販売を個人が出来る様になれば」

「埋もれている才能が今より早く届けられると思うんだよね」

「どうかな?」

思いかけない人からの一声

「課長!それ何となく分かります」

「胡桃ちゃんわかる?」

「分かります!」

「音楽だけではなく漫才・落語・漫談とかオリジナルワールド」

「そうなの胡桃ちゃん無料アップロードしているのを観るのではなく」

「ちゃんとお金を払ってもらいたいの!」

「無料で動画とか上げられちゃうから価値が分からないんだよね」

「そこで、私は、小額でもいいから世に価値ある物を価値がある状態で楽しんで欲しい」

「課長、これ部長に提案しましょうよ」

「なんでも良いって言ってたし、私も携わりたいです」


ピピピ!

アラームがなった

15時を知らせる音だ


「さて、15時になりました。」

「荷物をまとめて一階に降りますよ!」

和樹が私たちが盛り上がっているのを他所に

話を止められた


私たちの盛り上りは止まらず

一階に降りるエレベーターの中でも話していた。






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