ただ俺はいずれ最強となる美少女を守りたいだけ

夜月 秋朝

01 "襲撃"

男子中高生の誰もが一度は想像したことがあるであろう出来事が今、この俺、神岡優真かみおかゆうまの身にも起きている。


その出来事とは・・・・・・学校でのテロリストの襲撃である!!


これは男子中高生が一度は想像し、どうにかこれを対処しようと考えたことがあるだろう。あるものは自分をヒーローと仮定しテロリストを撃退し、あるものはこの場所からどのように逃げれるかを考えるだろう。大別するとこの2つに分けられるだろう。


 しかし、現実とは非情なものでいくら想像し対処法を考えていても対処することが難しく、ただただこの場で静観することしかできなかった。

なぜならテロリストたちはどこから手に入れたかもわからない銃(拳銃とアサルトライフル?と思われるもの)を2丁持ちし、俺らクラスメイトたちは教室の中心に集められ、それをテロリストたちが8人で囲んでいた。

しかも銃がなくても屈強な体をしており軍人を思わせるような姿をし、視線をずっとこちらに向けていた。

一切のスキがなく、とても撃退や逃げることすらできない。何か行動を起こせば何をされるかわからない。そう思うと恐怖心がつのるばかりでしゃべることすらできなくなっていた。


 「efかmpふぇp@」


近くで見張りをしていた男性が何語かわからない言葉でしゃべっていた。そして次の瞬間、クラスメイトの女子が教室からその男に連れ去られてしまった。


 「いやっ!!やめて!!なにするの!!痛い!!!!放して!!いやああぁぁぁぁーーーー!!!!!!」


教室から連れ去られたあとも叫び続けていたが次第に小さくなっていった。その声を聞いていたクラスメイトたちの恐怖心は高まるばかりだった・・・。


 「はぁ、どうしてこんなことになってしまったんだろう・・・」


恐怖心にかられた俺の頭は走馬灯のように今朝のことを思い出していた・・・。

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