朝とプシュケー

折戸みおこ

目覚め


紅茶の香りが私の瞼をノックする

世界への叛逆は大成功

素晴らしい朝だ


昨日起きた交通事故も

次の日には無かったことになっている

歩道の脇の水溜りと一緒

いつのまにか大気に溶け込んでいる

一等賞が獲れなくて 山東省へ向かいます

全ては雨に流せども 流せないのは

育ちすぎた身体 こんなのただの殻だ


紅茶の香りが鼻の奥に残っている

世界への叛逆は大暴走

素晴らしい朝だ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る