俺は目立ちたくないのに、学校一美少女な先輩に気に入られてしまった

こたろう

第1話

本文


春それは別れの時期でもあり、新たな旅立ちの時期でもある。


満開の桜の通学路を新たに、桜空高校に通う新入生たちが登校している。また俺も新入生の一人のである。


「よう侑太!今日から高校生だな!」

「そうだな」


こいつの名前は松田智則。中学からの腐れ縁だ。智則はイケメンで


スポーツ万能、勉強も出来るハイスペックなやつだ。女子からも人気があり、中学の時も毎日のように告白されていた。


そんな智則とは正反対なのが俺、増田侑太だ。顔も普通、スポーツは平均、勉強も平均と全てが普通なのだ。そんな俺に智則は仲良くしてくれているのだ。イケメンの考えはいまいちよく分からない。


「高校ではあまり声かけてくるなよ」

「え、なんで?」

「俺はあまり目立ちたくないんだよ、お前といると目立つだろうが」

「え〜〜いいじゃん別に、そこまで目立たないって」

「ダメだ、もうすぐ学校だから離れろ」


智則と話している間に学校につき、昇降口で自分のクラスをさがした。


「お、あった俺は三組か、侑太お前は何組だった?」


どうやら智則は三組だったようだ。あいつと一緒のクラスではないことを祈ろう。だか、その期待はすぐ裏切られることになる。


「お、侑太お前も三組じゃねぇか!一年間よろしくな!」

「……………最悪だ」

「さぁ、早くクラスに行こうぜ!」


智則の後を追うように俺もクラスへと向かった。


「おはよう!」


智則は教室のドアを開けると大きな声で挨拶をしていた。既に来ていたクラスの人が挨拶をかえしていた。流石だなと思った。智則は中学の時から、人に好かれるようなやつだった。俺も智則の後に教室に入り自分の席をさがした。窓側の一番後という最高の席だった。


だが、一つだけ問題があった。それは…


「いや〜また席前後どうしだな!」


そう、俺の前の席は智則なのだ。中学の時からそうだったが、苗字が同じま行なので席がかならず前後なのだ。


「これから楽しい学校生活になりそうだな!」

「まったく」


これ以上話していたら目立ちそうなので伏せて寝た振りをすることにした。それから智則のまわりには男女共にたくさんの人がきて話してかけていた。


それからしばらくして教室のドアが開いて一人の男の先生がだるそうに入ってきた。


「お前らチャイムが鳴ったら、整列して体育館に行くぞ」

「先生がこのクラスの担任ですか?」

「そうだ」


キーンコーンカーンコーン


クラスの人がいろいろ質問しようとしているとチャイムが鳴った。


「よし、整列して体育館に行くぞ」


そして体育館に移動したのだった。










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