凸凹コンビが砂漠の夜半を駆け抜ける!爽快・痛快のアラビアンストーリー!

レビューを書くに際して、この作品の魅力に関して書きたいことは多くあります。
中でも、この世界観。
世界観というのは、異世界モノを書く上で最も重要で、作家さんの力量が出るところだと思います。漫画と違って、小説は全てを言葉のみで表現しなければいけないので。
この作品は、それが凄い。
読み手に違和感を感じさせない自然な導入に、徐々に露わになる世界観。そして、それらを引き立てるアラビアンな小道具の数々。催眠の魔術(ここでは薬というべきでしょうか)に用いられる材料や、長旅用の保存食、そして情景までもが『アラビアンらしさ』を醸し出していて、読者を世界の中に吸い付ける効果を相乗させています。
お陰で、読み出したら止まらないのなんの。気付けば、最後まで見終わった時に「え、もう終わり?」と思う程に引き込まれていました。
語り口が軽妙で、すいすいと読み進められるのも魅力の一つです。一度読んでみて下さい。すぐに読み終わっちゃいますよ!

読むかどうか迷って、レビューを見ている方。安心して下さい。絶対に、この物語が嫌いな人はいません。この文面で作品の魅力を伝え切ることは不可能ですが、このレビューの著者が自信を持ってオススメできる作品です!是非とも見ていってください!そして同じく虜になりましょう!