ふらり、ゆらりと揺れ続ける

惰性、人生も恋愛も、結婚も一度揺れ出すと後は前へ後ろへと揺れ続け、一見景色が変わったように見えるのはただの気のせいで、座っている場所は変わらない。それは許されざる恋であっても。
どこで足を着き揺れを止めるか、誰かに止めて貰うのか。いずれ終わる事を知っていて、誰かに破滅させて貰う事すら望んでいる主人公は次のブランコの揺れに何を見るのでしょう?
長編はロマンチシズムの名手、短編は排他的かつ、詩的なエロチシズムの鬼才のすずめさん。流石と唸ってしまう作品です。

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