EP13.「元勇者住まうディベル村」

ジョンソン「………、はっ!?」


ガバッ!!


ジョンソン「こっ、ここは!? とオレは慌てて辺りを見回す!!」


ジョンソン「ってオレ、木製の骨組みの上に薄い布が被さっただけの質素なベッドで今まで眠っていたのかァー!?」


???「おおぉ、お目覚めになられましたかの?」


ジョンソン「ん、んんッ!? オレのベッドの横にある椅子にいつの間にか座っていた爺さんが話しかけてきた!? とオレは大袈裟ながら驚いた!!」


???「まあまあ、そう驚きなさるな。……ところでお前さん方、この村の付近に仕掛けられた"魔物用の罠"に引っ掛かっておったそうじゃが……何があったというのじゃ?」


ジョンソン「な!? オレたちは"魔物用の罠"にかかり、気絶してしまっていたという事だったのか!? なるほど! とオレは手をポンと叩いて納得したぞ!!」


???「……ああそう言えば言い忘れておったが、お前さん以外の他の三人も村の者たちの手で助け出しておる。」


ジョンソン「そうなのか! いやぁ本当にありがたいぜ! その三人は全員ともオレと同じ勇者候補なんだ!! と、ワルオとサリー、そしてカインが救出されていた事にオレは一安心!!」


ジョンソン「って少し待ってくれ! さっきから村村言っているが、ここは一体何という村なんだ!? とオレは白髪混じりで皺が寄っている爺さんにそう聞いてみた!」


イブブ「ここは"ディベル村"だぞい。それでわしはそのディベル村の村長をしておる"イブブ"と言う。勇者の青年よ。元勇者の暮らす辺境の村へよくぞ参られたな。」


ジョンソン「へぇーディベル村……、んん? ディベル村だと!? カインの言っていた村じゃないか!? それにこの村! 元勇者が住んでいるとは本当なのかイブブさん!? とオレは爺さんがカインの出身地であるディベル村の村長であった事に驚くが、それよりもかつて魔王と戦ったあの元勇者が村で暮らしているという事に一番衝撃を受けたっ!!」

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