EP10.「試練の結果」

オレハドラゴン「……、み、見事だ、人間たちよ……。オレハドラゴンであるオレを打ち倒すとは……ぐふっ!!」


サリー「ジョンソンとワルオの必殺奥義を受けたオレハドラゴンが負けたようね。」


カイン「た、ただの調理器具でやられるドラゴンって一体……。」


オレハドラゴン「お前たちの勝ちだ……、んあ〜あっ、今日の仕事終わり! オレはもうお家帰るもん、……じゃあの。」


ドスン! ドスン! ドスン!


ジョンソン「あっ!! オレハドラゴンがオレたちに背中を見せながら平原の南方面に向かい帰って行ったぞ!!」


スタッ!!


ワルオ「ほっ!! オレ様はジョンソンの肩から降りた!! はははははっ!! オレたち四人の勝ちだぜ!!」


カイン「け、結局僕何もやってない……。」


ゴゴゴゴゴゴゴッ!!


グゥィィィィン!!


カース「おっほっほっほ!! カースは地中からゆっくりと現れーる!! ……よくやった! 君たち!! オレハドラゴンをー、見事撃退したな!!」


カイン「うわ!? さも当然のように地中から出てきたぞあの人!?」


ジョンソン「ええ!! オレハドラゴンはオレたち全員で協力して倒しました!!」


ワルオ「おおぅ!! 試練はこれでクリアなんだろ!? はやくオレ様を勇者にしろっ!!」


サリー「!? 勇者になるのはわたしよ!! 魔法が使えるわたしこそ勇者に相応しいのよ!!」


ジョンソン「んなっ!? お前たち仲間割れをするなよ!! そんな事で揉めているようじゃあ勇者にはなれないぞ!!」


ワルオ・サリー「何ー!?」


カース「まあまあ落ち着くんだ。喧嘩せず仲良くやるんだよ君たち。さて、試練の結果だが……。ふむ、文句無しよ……全員、試練合格だ。」


ジョンソン「え、えっ!? ぜ、全員!? オレは驚愕した!!」 


ワルオ「全員って……オレら四人とも勇者になる資格が得られた……、という事か! カースに尋ねてみるぜ!!」


カース「ああ、そういう事だ。君たち全員、明日から勇者として魔王を倒しに行ってもらおう。」


ジョンソン「は、はは……ははは!! や、やったぞ!! 勇者になれたぞーっ!!」


カイン「あ、あはははは……。僕全然戦ってないけど、勇者になれたー!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る