第3話 試験開始

海軍士官の説明で、受験番号の大切さを初めて知った。今まで、まともに受験なんてした事がなかったものだから予備知識もなく、名前より書く番号を絶対に忘れないようにと言われた。

どんな問題が出題されるかも知らされていなくて、先生に、ただ受験しろって言われたから来たんだし、そりゃそうだよなって思った。内容は算数・国語・社会でテスト用紙びっしりと問題があって試験時間は40分くらいだったと思う。

試験の最中も試験監督が目を光らせてたから緊張しっぱなしで落ち着けたもんじゃなかった。

20分くらいしたくらいに士官が出来た人から提出しろと。まだ半分も経ってないのに…あれよあれよと皆が提出していった。僕は、みんな早過ぎだろっと心底思った。終わった奴らは私語し始めるしそんな状態で問題なんて解けなかった。見直しも出来なかったし、みんなもういないもんだから30分くらいで提出した。採点もその場でされて速やかに合格発表に移った。

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