2.創造の七天使

1.神が大規模なアセンションを決定し、 旧世界( 活動界アッシャー)に隕石が落とされた。

2.これにより竜の世界は 活動界アッシャー のみならず 形成界イェツィラー まで破壊され、哺乳類の世界が始まることとなった。


3.旧世界が終了したばかりの世界は、隕石による塵が大気中を覆い、闇に沈んでいた。

4.地上に日の射さない、闇の世界が長い間続いた。


5.創造界ブリアーも破壊されていたが、この闇の期間に、 原型界アツィルト に御座す神は 創造界ブリアー を綺麗にし、 創造界ブリアー に新たな世界の創造の為の


 『荒れ野の哲学者』土星のオリフィエル

 『神の優美』金星のアナエル

 『神の記憶』木星のザカリエル

 『神が癒した者』太陽のラファエル

 『神は我が力』月のガブリエル

 『神の如き者』水星のミカエル

 『神の勝利』火星のルシファー


の7天使を造った。

6.創造の七天使は、 創造界ブリアー から、 形成界イェツィラー に造るエデンの計画を行う。

7.形成界イェツィラーに造られた世界は 輪廻システムを通して、 活動界アッシャーに反映される。


7.創造の七天使は、それぞれの惑星に宮殿があり、そこを住み処とした。

8.宮殿は、造られたばかりでまだ簡素だった。

9.ルシファーとミカエルは創世の双子として創造されたので、ミカエルだけは自らの水星に行かず、ルシファーと共に火星を住み処とした。


10.土星でオリフィエルは、旧世界のように新しく来る世界が終わらぬよう考え続けた。

11.金星でアナエルは、新しく来る世界の被創造物の美しさについて考えた。

12.ザカリエルは闇に包まれた地上で、新しく来る世界の為に祝福を行った。

13.太陽でラファエルは、魂の在り方について考えた。

14.月でガブリエルは、惑星の運行について考えた。

15.火星でルシファーとミカエルは、新しく来る世界について考えた。


16.創造の七天使は神の玉座のベールの前に集まり、新しく来る世界について話し合った。

17.最初の集まりの時、神は言った。

18.「ルシファーが中心となって新しい世界の創造を行うがよい」


19.神は言った。

20. 「新たな世界は竜ではなく人の世界になる」

21. 「1個体の大きさを大きくするのではなく、数が多なるようにすること」

22. 「知性は与えないこと」

23.創造の七天使は、闇の底で屍の肉を喰むまだ小さな猿を人の種として選び出し、繁栄と衰退を丁寧にコントロールしながら夜明けを待つことになった。


24.神は言った。

25. 「創造の助けとするために『見張る者グリゴリ』を造るとよい」


26.創造の七天使は地上が闇に包まれている間に、新しく来る世界の為に色々なことを決めていった。

27.神はそれをよしとした。

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