team MAK 年下彼女と仄かな想い

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◆ ◆ ◆


俺「……この度、年下彼女が出来ました」

K「ふぅん。俺、生追加な」

A「へー、良ござんした。角煮いいな、食おう!」

俺「……」

K「腹が空いてるうちに甘味研究するか」

A「まだ早いだろ、抑えろよ最恐甘味大魔王!」

俺「……あのさぁ」

K「勝手に肩書き増やしてんなよ、拗らせ屋」

A「正当な意見を述べたまでだろ!」

俺「ねえ、自発的に言うの初めてだから聞いて!」


A「聞け、と言いながら写真を出し惜しみする、そ

 の心情は何なんだよ?早く出せっ!」

K「どれどれ……ふむ、イジる様な可笑しな娘では

 ねぇのに、ビビリ過ぎだな」

A「おぉ、今までにないショートヘアのクール系」

K「もしやタッパ有るほうか?」

A「並んでみると腹立つしっくり感だな、くそ!」

俺「何でスマホを投げるのさ!あと、分析しないで

 サラッと見てよ〜!」

A・K「で、ちなみに幾つ?」


A「ほぼ一回りじゃん!」

俺「はい、そこ、10歳差だから端折はしょらない」

K「若者に慣れてるお前なら楽勝か」

俺「確かに職業柄慣れてますよ、でも冷静になった

 らどうしても考えちゃう訳ですよ。この間まで制

 服を着てたという事実を」

K「理解した上で了承したんだろうが」

俺「当然です、この歳で勢いとか有り得ないよ。

 、なんです」


A「あのさ、彼女って制服で会いに来んの?」

俺「は?そんな訳ないしその趣味もないよ」

A「彼女は目一杯お洒落してメイクして前髪気にし

 ながら待ち合わせに来るし、お前はお前で精一杯

 若ぶってニヤニヤしながら会いに行くわけだろ?

  年齢トシを公言しながら歩き回る訳でもなし、はた

 らすりゃそこらのカップルと何が違うんだよ、誰

 も見てねーし自意識過剰だろ。正直何を悩んでん

 だかさっぱり解らんわ」

俺「うん、え?まさかの人物に諭されてるって、俺

 相当アホなこと聞いてた?」

K「ぷっ!新鮮だな、お前が弱気なの。いい傾向

 じゃねぇか」

A「確かに!いつもスカして人に助言してたもん

 な」

俺「そういう立ち位置なの?ショックなんだけど。

 あとひとつ聞いて、彼女のお父さんが手強てごわくて

 恐い」

K「ははは!昔のヤンチャは何処いったよ」

俺「それは言わないで……」


A「ま、俺にはどーでもいい話だわ」

K・俺「やっぱり事務方の女子、駄目だったかー」

A「何で判るんだよ、くそー!リア充野郎に強い酒

 飲ませて頭を思い切り振ってやりたい!」

K・俺「心の友に幸あれ、てへぺろ」

A「うるせぇ!」

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