一劫年《テトライオン》のカムラ~生命40億年のスゴロク★第【1】部★
(1)Hadean(冥王代)~原始のいのち 《地下生物圏》
【ギャグ重視※下品なネタ有】壁の向こう側
※今回のエピソードには性描写を連想させる部分があります。
苦手な方は次話まで飛ばしていただきますようお願いします。
「小僧。この小さな穴に突き刺せる固くて丈夫ななものを持ってはいないか?」
「ボクそんなの持ってないよ……。
あっ! 待って!」
少年は心当たりがあるようだ。
「ボク持ってるよ!」
「どれだ? 私に貸せ!」
「貸せないよ。
これはボクが両親からもらったものだし
貸したり出来ないものだから」
一方その頃—————————
◇遅いわねぇ~。
いくらなんでも、二人がわたしを訪ねて来てもいい時間なんだけど……。
そうだわ!
この聴き耳の玉をあのこ達の元に送ってみよう!
『えい!』
あら、いやねぇ~。狙い外れちゃったわ。
まあいいわ◇
◆……だ……だよ! ……ぜだ?◆
◇あら、もう届いたのね。
どれどれ?◇
・・・
◆じゃあ、お前がやるんだ。
出来るか?◆
◆うん、やってみる!◆
◆すごい立派なものではないか!
お前ガキのくせして、見かけによらずいいモノ持ってるな!◆
◇ブ、ブハァァァァァー!!
※淑女が驚きのあまり、
勢い余ってジョジョ顔で鼻血を出しながら
口に含んだ飲みかけの紅茶を吹き出す音です。
◆見かけによらずは一言余計だよ!◆
◆ああ、すまんかった◆
◆お姉ちゃん?◆
◆何だ?◆
◆お姉ちゃんが屈んでくれないとの穴に入れにくいよ!◆
◆ああ、すまん。
これでいいか?◆
◆うん、大丈夫◆
◇え? え?
ちょ、ちょっと何やってるの? あの二人……?◇
◆どう? お姉ちゃん。
ちゃんと入ってるかな?◆
◆大丈夫だ!
お前、顔がきつそうだな?◆
◆穴が小さくてね、なかなか奥まで届かないんだ◆
◆諦めるな!
私も手伝うから泣き言言わず頑張れ!◆
◆うん!◆
◇な、な、なんてハレンチな~!◇
◆お姉ちゃん?
一番奥に届いたよ!◆
◆本当だ! やったじゃないか。
あとはな、何度も抜き差ししながら
穴を広げてくれ◆
◆お姉ちゃん、こうかな?◆
◆バカ! そんな乱暴に横に掻き回すな!
外壁を傷付けるだろうが!◆
『ポコ』
◆痛っ!
ごめんなさ~い◆
◆あ~もう。らちが明かん。
私が手をかす!◆
◇あ・い・つ・ら~!
こんな真っ昼間からどさくさに紛れて、
しかもあんな目立つところで……、
独り身で上とか下とかいろいろ寂しいわたしに
男女の夜の営み見せつけちゃってくれてるわけ~!?
全く信じられな~い!
ふん、もういいわ!
聴き耳の玉 戻ってらっしゃ~い!◇
蓮姫は、片手を少年の手に添えて一緒に壁の穴を広げ、最奥を目指した。
「あ? 入った!」
少年がそう叫んだ瞬間、
蓮姫達は物凄い水圧とともに、
一瞬意識を失った。
蓮姫が意識を取り戻した時、
少年は既に意識を取り戻していて、
ぼろぼろになった先の尖った石灰石のナイフを
大事そうに見つめていた。
そして……、
蓮姫が前を向くと、
すぐ目の前には
いびつな形をした大きな煙突が噴煙をあげながらそびえ立っていた。
——————————————————————
↑【登場人物】
•
•オイロス
•マザー様
擬人化の際の見た目は20代前半くらいの若い美人の女性ではあるが、実年齢は某吸血鬼の年齢をゆうに超える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます